テレマーケティングジャパンは中国での通販支援サービスを積極的に推進している。製造業や百貨店など、通販をきっかけに中国に進出する企業や、既に現地法人があり新たに通販を始めたい企業を対象にマーケティングや業務設計などを請け負うほか、大手仮想モールと連携した取り組みも実施。日々ニーズの高まる中国進出を支援していくことで事業規模拡大を図る。
中国での通販支援は、上海子会社の「益峰客戸関係管理（上海）有限公司（ＶＣＳ）」を拠点に行う。ＶＣＳはエリア最大規模の１３００ブースを備えるコンタクトセンター。オペレーターは現地の人間を採用しており、現在は約８００ブースが埋まっている。専用のマッサージ師やカウンセラーが常駐しているなど福利厚生が充実しているのが特徴で、離職率は年間10％以下となっている。
10月からは、同拠点を活用し、中国に進出した仮想モールと連携した支援サービスを開始。仮想モール出店店舗のネット販売事業を支援するもので、インバウンド（受信）などのコールセンター業務を提供。提携する現地のシステムベンダーや物流企業なども活用し、一気通貫でネット販売のバックヤードを支援していく計画だ。
さらに、現地での販売代理業務にも着手。中国では現在、現地法人がない企業はＢｔｏＣで通販を行えないため、こうした企業向けにＶＣＳが販売主体となって商品を販売する取り組み。商品は関連会社の倉庫に在庫する仕組みだ。
仮想モールと連携するコールセンター業務は、既にサービスが立ち上がってからアパレルメーカーなど４～５社の受託があった。今後も同事業に注力し、業績拡大につなげたい構えだ。