【News】アマゾンジャパン、返品送料の顧客負担、無料に

アマゾンジャパンは4月8日から、同社が運営する総合通販サイト「Amazon.co.jp」で販売する衣料品、鞄、靴を対象に返品可能期間である「購入商品到着後、30日以内」であれば返品時の送料を無料で返品に応じる対応を開始した。返品送料の顧客負担をなくすことで、通販における衣料品や靴を購入する際に生じる「サイズの不安」などを払拭、ファッションカテゴリー商品の売上高拡大を狙う。

これまで顧客都合の返品に関しては衣料品、鞄の場合、返品時の送料は顧客負担としてきたが、今後、顧客は郵便や宅配便などで「着払い」で同社に送れるようになり、返品送料負担がなくなる。

靴に関しては、従来から自社仕入れ分の商品は、返品送料を同社が負担としてきたが、今回からは自社仕入れ商品以外にアマゾンで出店し、商品を販売する出店事業者向けに行う商品配送代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」の利用企業の靴も返品送料をアマゾンが負担するようにした。FBAを利用していないアマゾン出店者の靴は対象外。

なお、4月8日以降は商品到着後、30日間であれば返品の送料無料で全額返品に応じるが、返品対象となるのは従来通り、室内で試着した商品のみ。外装や梱包に破損があったり、商品タグや成型材などに内容物が紛失している場合は商品代金の1割と消費税のみの返金となる。下着や靴下、ストッキング、レギンスなどは未使用かつ未開封の商品のみ返品対象としている。

返品時にかかる送料を従来の顧客負担から自社負担とすることで、商品購入時の「サイズが合うか」などの顧客の不安を払拭したい考え。サイト上でも「あなたのお部屋がフィッティングルームに」と謳ったバナーを挿入、顧客に“試着感覚"で購入を誘発させたい考えのようだ。

同社では「Amazon.co.jp」とは別に運営する靴と鞄の通販サイト「ジャバリ」で3月3日から、送料を含む購入商品の無料返品期間を従来の「商品到着後30日以内」から「1年以内」に延長するなど、「試着できない」という通販の弱点を克服する施策として、「返品」に絡んだ顧客サービスを強化しているようだ。

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