【News】アシェット婦人画報社、米メディア大手の傘下へ ネット販売は強化方針

アシェット婦人画報社は、6月1日付けで親会社の仏ラガルデールSCAが雑誌事業を米メディア大手のハーストコーポレーションに売却したのに伴い、同社の傘下に入った。同時に、アシェット社の株式34%を保有する住友商事はハーストに同株式を売却。アシェット社はハーストの100%子会社となり、7月1日付けで「ハースト婦人画報社」に社名変更する。

アシェット社は、女性ファッション誌「エル」の世界観でセレクトした商品を扱う通販サイト「エルショップ」(=画像)を運営しているが、親会社となったハーストは「今後の出版社ビジネスでネット販売は戦略として欠かすことのできないチャネル」として同サイトは継続する。

また、アシェット社が日本で発刊する各雑誌の名を冠した通販サイトを立ち上げ、収益の新しい柱として強化する方針にも変更はなく、引き続き主力媒体のサイト開設を目指すという。

バックヤード業務については、「エルショップ」の物流や商品撮影などは住商グループがサポートを続ける。

人事面では、住友商事が派遣していた役員は退任し、新たにハーストから2人が役員として就任している。

アシェット社については、2009年1月に住友商事が資本参加し、同社が展開するファッションブランドのマルチチャネル戦略を推進。同じく傘下で通販専門番組を放映するジュピターショップチャンネル(JSC)と同様に、実店舗以外の有力な販売チャネルとして「エルショップ」は位置づけられていた。

住友商事は今後、ネット販売についてはJSCが運営するセレクトショップ型の通販サイト「ミラベラ」を中心に強化するとみられる。

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