スポーツクラブの運営などを手掛けるコナミスポーツ＆ライフは７月１日、ユーザビリティーの改善などを目的に自社通販サイトをリニューアルした。
刷新した「コナミスポーツオンライン」は、健康と美をサポートするサイトとして提案力を強める。筋力アップや運動不足の解消など利用目的や年齢層が幅広いため、トレーニング用品やサプリメント、健康グッズ、ビューティーなど商品ジャンルやブランド名から必要な商品を探しやすいようにした。
今回、ＥＣエンジン自体を組み替えたことで、従来はコナミグループ共通のＩＤを活用していたが、顧客の使い勝手を考慮して通販サイト独自のＩＤを設定した。
また、新たに食品やサプリなど10アイテムの定期配送を始めたのに加えて、モバイル対応も開始した。
リニューアルに当たっては、全国に約80万人を抱えるスポーツクラブ会員に対し、リアルの場を活用して告知。キャンペーン用のリーフレット約20万部を用意してスポーツクラブで配布したり、ポスターの掲出や館内アナウンスでも案内した結果、とくにキャンペーンの対象商品は購入率が伸びるなど、出足はいいようだ。
現在、通販サイトでは、自社のオリジナル商品を中心に、日本での販売権を持つフィットネスプログラム「レスミルズ」の商品や、グループ企業が手がける歩行補助カートなどのシルバー向け商品も扱う。
また、プロの視点から薦める有名スポーツブランドの商品なども提案。「健康増進に向けて“気づき＂を与えられる通販サイトにしたい」（池田孝治ｅ―フィットネス事業グループプロデューサー）意向で、スポーツクラブを運営する企業として、新規顧客の獲得とあわせて、その後のリアル誘導も模索していく。
同社ではリニューアル後、12年３月期の通販売上高は前年比４倍という高い目標を設定。この達成に向けては、潜在顧客であるクラブ会員へのアプローチ強化だけでなく、定期的に講師を派遣している大手企業などの従業員が同社サイトを利用しやすい環境を整備することも視野にあるようだ。