ディノスは７月27日から、運営する海外向け通販サイトの配送対応エリアを拡大した。従来まで中国や韓国などアジア中心に６カ国のみ対応だったが、同日から新たに米国やカナダなど北米エリアやタイ、ベトナムなど６カ国を追加し、合計で12カ国に配送できるようにした。配送対応国の拡大で海外か経由の売上高拡大を狙う。
ディノスの海外ユーザー向け通販サイト「ディノスオンラインショップ」（画像）は日本の通販サイトを英語、中国語（簡体字、繁体字）、韓国語に自動翻訳したもの。海外発送の難しい大型家具などは販売しておらず、掲載商品数は衣料品や雑貨など約６０００点となっている。
昨年７月の開設当初は「海外のお客様からの（メールでの）問い合わせの内容や数などの様子や業務量を把握するため」（同社）、中国、韓国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、オーストラリアの６カ国に絞ってきたが、開始から１年が経過して対応国を増やしても問題ないと判断。新たに米国、カナダ、インドネシア、タイ、ベトナム、ニュージーランドの６カ国の対応を始めたもの。なお、新たに対応する各国で英語、中国語が使われることが多いと判断し、サイトの対応言語は従来のまま。
ディノスは海外向け通販サイトの売上高については明らかにしていないが、昨年10月に中国のメディア向けに同通販サイトをＰＲするプレスリリースを発信。同時に「１カ月間の送料無料キャンペーン」を実施するなどの販促策を行うなどして、「（売上額的には）大きい数字ではないが確実に増加している」（同社）としている。
また、フジ・メディア・ホールディングスなどが台湾に立ち上げた現地法人が運営する通販サイト「ｆｕｊｉｄｉｎｏｓ（フジディノス）」に商品を卸す形で、間接的に昨年２月から台湾で物販を開始しているが、当初は３００アイテム程度だった商品点数を約１５００アイテムまで今年に入り増やしており、同サイトへの卸売上高も増えているようだ。