【EC動向】クルーズ、携帯版仮想モール開設 自社メディア活かし集客

モバイル関連事業を手がけるクルーズはコマース事業を強化する。9月26日、スマートフォンなどのモバイル端末に特化した仮想モールを開設。独自のソーシャル機能や、ブログサービス「CROOZブログ」などのメディアを持つ強みを活かし、10~20代前半の女性を中心に、幅広くユーザーを集めていく。まずは2012年3月末までに流通総額10億円を目指す。2年目以降、「倍々で伸ばしていく」(クルーズ)構想を描いている。

開設したのは「CROOZ MALL(クルーズモール)」。スマートフォンやフィーチャーフォンなどのモバイル端末で利用できる。開設時の出店数は約50店舗。扱う商品数は約50万点で、レディースファッションのほか、美容や健康商材、水、ペット用品、CD・DVD、家電など幅広いラインアップとなっている。今後は書籍なども加わる予定だという。

機能面では、ソーシャルサービス「ゲットオアルーズ」を実装。時間の経過や人数の増加とともに値段が下がる仕組みで、ユーザーは在庫状況を気にしつつ、好きなタイミングで商品を購入できる。コミュニケーション性を高めつつ集客につなげる狙いがある。

最大の特徴は、モバイルに特化した「CROOZブログ」など、クルーズが持つメディア経由の集客だ。同ブログは20代女性を中心に、約250万会員を保有。月間ユニーク閲覧者数は700万人としており、同ブログにモールのバナーやタブを掲載することで、これらのユーザーに効率的に訴求できるとみている。

出店プランは登録可能商品数別に3種類を用意。初期費用と月額固定費のほか、売り上げに応じた手数料を徴収する。

今後は同モールのみで買える商品の扱いや、他のモールに先駆けた販売などの差別化策を積極化。独自のメリットで訴求し、出店数の拡大を図る。

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