【EC動向】「ECカレント」のストリーム、送料無料化へ

ストリームは9月28日、家電製品の通販サイト「ECカレント」で送料無料キャンペーンを開始した。これまでは購入額5000円以上が送料無料の条件だった。家電関連の通販サイトでは、ヨドバシカメラが6月に送料を無料にしたのを皮切りに、ビックカメラやヤマダ電機といった大手家電量販店の通販サイトも同キャンペーンを始めていた。ネット専業のストリームが追随したことで、家電関連では送料無料が一般化しそうだ。

キャンペーンは期間限定としているが、期間は定めておらず、競合の動向に合わせるもよう。同社の竹下謙治副社長は「注文数が急激に伸びることはないだろう」としながらも、「消費者の間に送料が無料でなければ“駄目なサイト"というイメージができつつあるため、サービスを合わせる必要があった」キャンペーン開始の狙いを説明する。

家電は高額商品が多いことから、これまでも5000円未満の注文は少なかった。ただ、近年ECカレントでは雑貨など単価の低い商品の品ぞろえを強化していることから「低単価商品の注文がどの程度増えるか見極めたい」(竹下副社長)としている。

家電のネット販売では、ヨドバシカメラが送料無料や当日配達を開始するなどサービス強化を進めているほか、ビックカメラやコジマが楽天市場に出店するなど、家電量販店各社が力を入れている。コスト増につながる送料無料は、量販店に比べて規模が小さく、安売りで売り上げを伸ばしてきたネット専業にとっては導入しにくいのが実情だが、今後はさらなるサービス強化が求められそうだ。

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