マガシークは、２０１５年３月期を最終年度とした中期経営計画を策定した。主力のマガシーク事業で今期の売り上げ計画（１０５億円）の約３倍となる３００億円、経常利益率10％を目標とするほか、フルフィルメント事業、中国事業を新たな成長領域と位置づけ、それぞれ１００億円規模の商品取扱高を目指す。
マガシーク事業では、アクティブ会員を今期目標の40万人に対し最終年には１００万人を目指す。同社ではアクティブ会員の平均購入単価を１万２５００円と想定。年間平均２・５回、買い物をしてもらうことで３００億円を狙えるとする。
新客の獲得に向けては、従来のウェブ広告と雑誌に加え、来期以降、売り上げの５％を投下してテレビＣＭなどのマス広告を強化するほか、他社とのＩＤ連携・ポイント連携を進める。
ＭＤ面ではセレクト系を含む30～40代女性、および男性物を強化するほか、インポートブランドも積極的に誘致する。
システム面では、来年５月のサイトリニューアルを機に自社開発のシステムへ移行。また、専門企業に委託している物流の内製化を図り、メーカーとの在庫連動強化につなげる。
フルフィル事業では、アパレル企業のネット用在庫が分散化して売り逃しにつながっているとして、ブランド直営サイトの受託業務を加速。物流の内製化推進によるコストメリットなどを武器に年間５～10億円規模の案件を中心に３年間で20件以上獲得し、１００億円の取扱高を目指す。
中国事業は、来期中に中国でのメディア提携パートナー、商品展開パートナーを決める。また、取引先アパレルとの関係を強化し、日中両国での資本提携を軸にオリジナルブランドの販売にも乗り出したい意向だ。