【EC動向】楽天、ブラジルで仮想モールを開設

楽天はブラジルでのネット販売展開を本格化する。4月24日、ブラジルで「楽天市場」と同様のBtoBtoC型の仮想モールを開設。家電や音楽、書籍、食品など幅広い商材をラインラップしてサービスを展開する。開設時の店舗数は非公表だが、年内に800店舗の出店を目指している。ブラジルのインターネット利用者数は南米最大で、EC分野でも大きな成長が見込めるとみており、開設した仮想モールをブラジル最大規模に成長させたい考えだ。

同社は2011年6月に、SaaS型でECプラットフォームを提供するイケダを買収。同社を運営母体に、同年11月にはベータ版の仮想モールを稼動させるなど準備を進めていた。

開設した「Rakuten.com.br Shopping(ラクテン ショッピング)」では、家電やPC機器、ゲーム、音楽、書籍、飲料品、ファッション、美容・健康用品などを幅広くラインアップする。開設時の具体的な商品数は非公表だが、年内に200万点の商品を揃えたい考えだ。

「ラクテン ショッピング」では「楽天市場」同様にポイント制度を導入しているほか、チャットサービス「ショップトゥギャザー」の導入も検討する。また、今後は商品の相互供給など、楽天グループの他の仮想モールとの連携も視野に入れており、これらのモールとのポイントでの連携なども検討しているという。

楽天は現在、海外での仮想モール事業を台湾、タイ、米国、インドネシア、フランス、ドイツ、英国など8拠点で展開している。三木谷社長は27カ国への進出を明言しており、今後も海外進出を積極化していく構えだ。

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