アパレル大手のレナウンは４月20日、自社通販サイト「Ｒオンライン・ザ・ショップ」の開設２周年を機に、返品の受け付けを開始した。新サービスを導入することで購入のハードルを下げ、ネット売り上げの拡大につなげる。
同社はこれまで、期間限定で高額（２万１０００円以上）な商品や、アウターに限定して返品を受け付けるなど、アプローチを変えながら消費者の反応を検証してきたが、いずれも返品率が大幅に高まることはなかったことから正式なサービス化に踏み切った。
返品サービスの対象となるのは、タグ付きの未使用品で納品書も必要になる。商品到着後８日以内にカスタマーセンター宛てに返品のメールを入れ、返品送料は消費者の自己負担。
大手アパレルの返品対応については、今年に入ってからユナイテッドアローズやオンワード樫山がサービス化しているものの、ＥＣ専業のスタートトゥデイがフルフィルメント業務を担っていないアパレルの返品受け付けはまだ少なく、業界の動向が注目される。
なお、レナウンでは今回の返品受け付けと同時に、送料無料の下限を従来の税込２万１０００円から同１万５００円に引き下げたほか、スマートフォン用のサイトも開設して顧客の利便性向上に努めている。