【EC動向】ヤフーとCCC、ポイントを「Tポイント」に統合

ヤフーはポイントサービスを強化する。6月19日、「Tポイント」を発行するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と資本・業務提携で基本合意したと発表。来春をメドに「ヤフー!ポイント」を「Tポイント」に切り替えるほか、CCCのログインIDをヤフーのIDに統一。ヤフーはCCCが設立する新会社に資本参加し、両社でポイント事業の構築を行っていく計画だ。独自ポイントを廃し、TSUTAYAやファミリーマートなど多くのリアル店舗で付与している「Tポイント」にポイントプログラムを切り替えることで「ヤフー!ショッピング」など自社サービスへのユーザーの流入を狙う。
新会社は「Tポイント」プログラム運営事業を新設分割する形で設立。10月1日の設立を予定している。代表取締役社長にはCCCの増田宗昭社長が就任。ヤフーは15%の資本参加を行い、宮坂学CEOが取締役に就任する。新会社の名称は未定。
ヤフーは来春をメドに自社の独自ポイント「ヤフー!ポイント」を「Tポイント」に切り替える。ポイントの機能や仕組みはこれまでと同様で、「名称が変わるだけ」(ヤフー)だという。「Tポイント」を持っていないユーザーに対してはサイトなどで利用を勧めていく。
両社はポイントを統一することがユーザーの利便性向上につながると判断。また、「Tポイント」はTSUTAYAやファミリーマート、ドトールコーヒーショップなどのリアル店舗で付与しており4000万人以上のユーザーが存在するため、こうしたユーザーの「ヤフー!ショッピング」などの利用や、オフラインでのポイント利用が活発化するとみている。なお、IDはオープンなIDとして広く利用されている「ヤフー!ジャパンID」に統一する。
両社は2010年に包括的な業務提携を締結し、「ヤフー!ショッピング」で「Tポイント」の付与・利用ができるなどの連携を行ってきた。これによる新規ユーザーの獲得数などは非公表だが、「新規会員獲得に一定の成果があった」(同)という。今回の提携でこうした流れを加速し、利用者を拡大する構想だ。
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