【EC動向】ショップチャンネル、漁を生中継、ネットでとれたて販売

ジュピターショップチャンネル(JSC)が“動画"を活用した生鮮品のネット販売を始めた。漁の様子を生中継しネット上でライブ配信。そこで獲れた“とれたての魚"を鮮度を保ったまま、数量限定で即出荷、販売する仕組み。初回は北海道の甘エビ漁を生中継し販売した。今後は隔週で各地の漁協と連携して漁の模様を生中継、とれたての魚介類などを販売する計画。野菜などでも同様の試みを行なっていきたい考えだ。

JSCは9月13日から「トルトコミテ」という名称で同社の通販サイト上でライブ動画通販を開始した。従来からテレビ放送中の通販番組を通販サイトでも配信する試みは行なっているが、今回はネット上だけの限定コンテンツとなる。

「トルトコミテ」では「生鮮食品を産地で『“獲る(採る)ところ"を見て』もらうことが売り」(同社)としており、動画を配信する当日はJSCのスタッフが漁船に乗り込み漁に同行。1日4回(午前8時、11時、午後2時、5時)、それぞれ1時間ずつ漁の様子などを生中継する。生中継を行なわない時間帯は直前の生中継動画を閲覧できるという。「漁船の上から魚が釣れる瞬間を生中継してとれたての魚をすぐにお届けする仕組み。オペレーションなどは非常に大変で当面は試行錯誤が続くと思うが、テレビでは実施しにくいネットならではの手法で期待している」(同社)としている。

「トルトコミテ」は当面、隔週の木・金曜日に実施する予定。なお、初回の9月13日は北海道・積丹半島の東しゃこたん漁協による甘エビ漁を生中継して、甘エビを中心に販売した。今後は長崎・五島列島の五島ふくえ漁協など各地の漁協と連携して鮭やイカなどの漁を中継し、販売していく計画。

当面は漁の模様を中心に生中継して海産物を販売していく模様だが、野菜についても同様の仕組みで紹介していきたい考えだという。
JSCでは今期から開始する新たな5カ年の中期経営計画でネット販売の強化を掲げており、今回の取り組みもこの一環としている。「テレビ通販の受注ツール」という現状の位置付けから、今回の試みのようなテレビから独立したネッット独自の商品や番組を強化することで、ネット販売単独での売り上げ獲得に本腰を入れていく考え。

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