【EC周辺】アクトビラの動画通販、”静止画”のみも解禁

テレビ向けに動画配信などのネット接続サービスを展開するアクトビラが通販事業者と組んで実施している動画通販サービス「アクトビラ TV通販」に12月19日から、商品の静止画のみでも同サービスに通販企業が参画できるようにした。

従来まで同サービスの参画条件として「商品映像の用意」を必須としていたが、テレビ通販事業者以外の映像制作ノウハウのない企業にとってはハードルが高く参画企業や展開商品が限定され、同サービス経由の売上高も伸び悩んでいたようだ。静止画のみでも参画できるようにすることで参画企業数と商品点数を増やし、「アクトビラ TV通販」の規模拡大を図る。

「アクトビラ TV通販」は通販映像を配信するサービス。テレビ向けに動画配信などを行なう「アクトビラ」のサービスの1つとして2011年4月から開始した。「アクトビラ」上の専用画面からリモコン操作で気になる商品の紹介映像を選択すると当該商品の通販映像が再生される形となる。ただ、テレビ上だけでは商品購入は完結せず、動画の横に注文専用の電話番号やQRコードを併記し、電話やモバイル通販サイトへ誘導し、注文を促す仕組み。なお、アクトビラは参画する通販企業から実売り上げに応じて手数料を徴収するモデルとなっている。

これまで「アクトビラ TV通販」ではテレビ上でのサービスという利点を生かすため、商品説明は「映像」を用いており、同サービスに参画する通販事業者には商品説明動画の用意を条件としていた。ただ、「もともと商品動画を保有しているテレビ通販事業者以外の、例えばネット販売専業社などには動画制作のノウハウなどがないこと。また、テレビ通販事業者でも保有しているインフォマーシャル映像などがテレビ通販以外でも使用してよいかなどの権利関係の確認作業などが非常に煩雑だった」(同社)ことで参画社数や商品点数が増えず、その分、「アクトビラ TV通販」自体の利用者も少なく、売り上げも伸び悩んでいたようだ。

参画のハードルを引き下げるため、12月19日から商品動画がなくとも「静止画」のみで参画できるプランを新たに追加。同日からテレビショッピング研究所や衆藝舎、エイチシーの3社が新たに参画し、それぞれペット用品やコスメなど108商品を静止画で紹介・販売を開始した。これによりこれまで「アクトビラ TV通販」は参画する25社の商品、32点の取り扱いにとどまっていたが、一気に商品点数は140商品まで拡大した。「まずは静止画だけで参画してもらうことで間口を広げ、いずれ『アクトビラ』の利点が活かせる動画にもチャレンジしてもらえればいい」(同)という。

今後も静止画のみで参画できる手軽さで様々な通販実施企業にアプローチを進める。加えて、同日から参画企業向けに電話受注の代行サービスも開始。自前でコールセンターの体制を持っていないネット販売専業社などの開拓を図っていく。これにより、「アクトビラ TV通販」の利用者を増やし関連売り上げを拡大させたい考えだ。

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