Sun, September 24, 2017

ABCクッキング、NTTドコモと協業本格化――動画連動のネット販売を開始

NTTドコモはABC Cooking Studio(ABCクッキング)との協業を本格化した。ABCクッキングが持つ料理教室やレッスンに関連したコンテンツと、NTTドコモのモバイルやクラウドの技術を融合。レッスン動画の配信で自宅などでのレッスンサービスを提供するほか、料理教室へのタブレット端末導入により新しいレッスンスタイルの構築を目指す。

ABCクッキングが持つ通販サイトは、レッスン動画と連携しキッチンツールなどのネット販売を行っていく。また、NTTドコモの持つ通販やコンテンツとの連携も検討していく考えだ。「ネット販売は可能性のある領域。収益の柱になるとして期待している」(NTTドコモ)とした。

レッスン動画から通販サイトへ誘導

今年1月15日に、NTTドコモはABC HOLDINGSが所有するABCクッキングの発行済株式51%を取得した。これまで、両社はタブレット端末を活用した料理教室の共同実験などを展開していたが、今後、取り組みを進めるためには強いリーダーシップと資本が必要と判断。資本提携を通じて協業を加速していく。

その一環として、ABCクッキングは2月1日から、動画サイト「ABC cooking Channel」を開設した。これまで配信していたレシピなど600本の動画を集約したもの。動画は10コンテンツに分類されており、基本の調理法を解説した「料理の基本のABC」や管理栄養士チームが発信する「目的別レシピ」などのほか、タレントやアスリートが登場するレシピ動画も用意することで、さまざまな世代のニーズに対応している。動画はタブレット端末やPC、スマートフォンでの閲覧が可能となっている。

動画サイトとネット販売の連動も進めていく。レシピの最後に、動画に登場するボウルやゴムべラなどの調理器具や、使用する材料をセットした料理キットを関連商品として紹介。商品をクリックすると通販サイトの商品ページに誘導する仕組みとした。まずはトライアルとして位置付け、「視聴者の属性や、サイトのニーズを見ながらブラッシュアップさせていきたい」(ABCクッキング)とした。

動画と通販サイトの連動はトライアルという位置付けだが、ABCクッキングでは関連性が高いと分析している。これまでに、料理教室のモニターを使って、料理キット動画を紹介。これをきっかけに料理キットの購買につながったケースがあったもようで、「道具を購入した先のクッキングシーンを動画で見せることができる。動画で、盛り付けの向きやスタイリングを映像でしっかり見てもらうことで、食器や雑貨などの新たなニーズを喚起できる可能性がありそう」(同社)とした。

モバイル技術でレッスンの機会増へ

このほかにも、協業ではNTTドコモがモバイルやクラウドの技術を使った料理教室を展開する。海外の料理教室を中継して同時レッスンを行うほか、調理台に設置したタブレット端末の画面を触らずにエアーで操作できるように機能を向上。講師の手元を見ながら受講できるようにした。

また、パソコンやタブレット端末、スマートフォンにレッスンやセミナーの様子をリアルタイムで配信し、料理教室に来られないユーザーに向けて自宅で学ぶ機会を増やしていく。

ABCクッキングは現状28万人のアクティブ顧客を保有しており、累計90万人が利用している。レッスンは週1回で2時間程度となっており、「料理教室に通わない週6日と22時間をいかにバリューアップできるか。そこにモバイル技術が生かせる」(NTTドコモ)とした。

NTTドコモとサービス連携を検討

今後、ABCクッキングとNTTドコモは連携を加速していく。NTTドコモが運営する通販サイト「dショッピング」やスマホ向けのコンテンツサイト「dマーケット」と、ABCクッキングのサービスを連携させることも検討していく考えだ。「リアルな場やビデオ、ファッション、音楽などとのシナジーをどう出せるかが課題になる。食べ物や好きなものなどのパーソナルデータと、学びのデータを結び付けてどう活用できるかどうかは慎重に検討していきたい」(NTTドコモ)としている。

なお、グループで食品の通販事業を行うらでぃっしゅぼーやとの親和性があるとみており、協業を検討したい考え。「レッスンの場を含めて販売できるパッケージを提案したい」(ABCクッキング)とした。

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