Tue, June 27, 2017

LINE、フラッシュセールを開始 1週間限定で毎日1万点以上投入

「LINE FLASH SALE」では曜日ごとに扱う商品のテーマが異なる

LINEは5月13日、無料通信アプリ「LINE」内でフラッシュセールサービスを開始した。コスメや家電など曜日ごとにテーマを決めて毎日1万点以上の商品を投入、それぞれ1週間限定で販売して商品をすべて入れ替えるというもの。販売開始前にはプッシュ通知機能によってユーザーに開始を知らせ、購入に至るようにする。

曜日ごとにテーマを設定

今回、LINEが始めたのは「LINE FLASHSALE」。

曜日ごとにテーマを設定して商品を投入するのが特徴で、例えば日曜日は「大人ビューティー」、 月曜日は「メンズファッション」、ほかには火曜日「家電」、水曜日「有名ブランド」、木曜日「レディースファッション」、金曜日「食品&飲料」、土曜日「ホーム&ファミリー」といった具合に、日替わりで投入する商品のジャンルが異なる。

それぞれのフラッシュセールの開始時間は固定せず、商材などによって流動的に変わるもよう。投入したアイテムは売り切れなくても1週間ですべて切り替わり、翌週の同じ曜日にテーマに合わせた新たな商品が投入されるという流れになる。

フラッシュセールが始まるタイミングで「LINE」の公式アカウントを通じてプッシュ通知を行い、ユーザーに周知を図る。扱っている商品は「LINE」アプリ内でそのまま購入が可能で、外部アプリのインストールなどは不要だ。

購入方法は、「LINE App」内の「LINEフラッシュセール」を選択すると、フラッシュセールの商品を閲覧・購入することができる。決済はクレジットカードやコンビニ払い、LINEの決済サービス「LINE Pay」などに対応している。

LINEはこれまで運営する仮想モール「LINE MALL」内で日替わりセールを実施していたが、同セールはフラッシセールに移行・集約している。

閲覧数が多い順に商品を掲載

フラッシュセールの画面ではユーザーが閲覧した回数が多い順に、商品の掲載順がリアルタイムで入れ替わる仕組みになっている。累計の閲覧数も商品ごとに表示され、閲覧数が多い商品は自動的に上位に掲載されるようになっており、在庫がなくなればセール画面から商品が削除される。

同社上級執行役員の島村武志氏は「デパートで商品を手に取るのと同じように、ユーザーさんが閲覧した商品が上に並んでいく。ベンダーさんにも、“当社が何を思っているか”ではなく“お客さんが何を望んでいるか”を直接見てもらいます」と狙いを述べる。

LINEでは引き続き商品の拡充を行っていく方針で、提携先となる企業を募集している。同社FLASHSALE事業マネージャーの恩蔵優氏によると、「おかげさまで、応募はかなり来ています」としている。

LINEの上級執行役員コマース・メディア担当の島村武志氏㊧とFLASHSALE事業マネージャーの恩蔵優氏

フラッシュセールサービスの担当者が語る「LINE FLASH SALE」の狙いや戦略について

LINEの上級執行役員コマース・メディア担当の島村武志氏とFLASHSALE事業マネージャーの恩蔵優氏が考える「LINE FLASH SALE」の開始の経緯や狙い、戦略などについて聞いた。

Q:「LINE」アプリ内でフラッシュセールを始めたいきさつは?

島村:(仮想モールの)『LINE MALL』として提供している今の姿が最終形態ではないという話は常にしています。『LINE MALL』はCtoCのイメージがあるのかもしれませんが、CtoCの場所にフォーカスするつもりはありません。いろいろなことをやってみながら勉強していきたいというのが今のステージです。1年間、『LINE MALL』アプリというものをやってみて、サービスによっては『LINE』アプリ本体に一体化したほうが、よりユーザーの利便性が高いものもあります。フラッシュセールというセール単体で見た時に、プッシュして、アナウンスして、(商品に)出会ってもらって、興味を持って買ってもらう。まさにLINEのプッシュコマースの1つの形と言えます。そこにベンダーさんが普通に出品して売るというモデルであれば、必ずしも別のアプリを経由しなくてもその場で買えた方が早いです。

Q:フラッシュセールは先行している競合がいますが、他社との差別化やLINE側の強みはどこになるでしょうか。

恩蔵:そもそもフラッシュセールでは後発ではないと考えています。フラッシュセールはスマホだからこそできるサービスではないかと思っています。一般の会社はパソコン(PC)からスタートして、スマホが旬になってきたためスマホに移行し、スマホ利用率を増やしています。一方、LINEはスマホからスタートしています。そのため後発ではないと思っています。

島村:スマホは、朝起きてから移動中を含め常に手元にあって通知が来ます。『これから始まります』と通知した時の気づき、これはPCでは絶対にできない。言い換えると、PCではいざ買おうと思って調べて、比較して、検討して、買う、という購買行動なのに対して、スマホは他の友だちとチャットしている時に通知が来てそれを見る。つまり移動時間がショッピングの時間になるというイメージです。

Q:品ぞろえの面でも独自の仕組みを作っています。

恩蔵:今までは商品にこだわりを持ち、MDが売れると思う商品をリスクを負って買い取っていました。それに対して、今回は絞ることをやめます。とにかくたくさん商品を集めて、その上でお客さんが選んでくれる面を増やそうという考えです。取引先さんの商品を基本的にはすべて当社で販売する。それを一週間の期間限定ですべて入れ替える。となると常に新しい商品が登場します。しかもそれは確保期間が短いからその時しかありません。つまり“商品の幅を広げる”ということと“今しか買えない”ということを、裏側のスキームを受発注をベースに切り替えて運営しています。

島村:ECは、普通に考えると品物のこだわりから入ると思います。しかし品物によって差別化しようとすると、幅を広げられません。その品ぞろえに対して満足する人が限られてしまいます。そこで最初にベンダーさんが情報を検知した瞬間にLINEに提供してもらう。重要なのは鮮度が高いかどうか。すると今度は品ぞろえの幅が広がります。いろいろなお客さんの好みに合っているものもでてきます。商品の良し悪しはLINEでは決めません。差別化しているかどうかもそこでは判断しません。品物に対するこだわりから流通的な“今しかない”に視点を大きくシフトさせて、幅の広さを実現させていきます。

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