Sat, February 16, 2019

日本郵便も基本運賃を値上げへ ―― 宅配便大手3社とも運賃改定

日本郵便は9月5日、宅配便「ゆうパック」の一般向け基本運賃を来年3月1日から平均12%値上げすると発表した。人件費の上昇などコストアップに見舞われる中で、ゆうパックの安定的なサービス維持のための改定としており、今回の値上げで80億円の増収効果を見込む。既に値上げを表明していたヤマト運輸と佐川急便を加えた宅配便大手3社の全てが運賃引き上げに踏み切ることになる。
ゆうパックの基本運賃の値上げ幅は、60(3辺の合計寸法)サイズが110円(沖縄発着分のみ40円)、80サイズも110 円(同90 円)。例えば東京発近畿着では、60サイズが現行840円(税込み)から950円(同)へ、80サイズが1070 円(同)から1180 円(同)へ値上げとなる。100サイズは130円(同140 円)、120サイズが160円( 同190円)、140サイトと160サイズが各190円(同240 円)、170 サイズが230 円(同290 円)を加算した額が新運賃となる。

運賃改定と同時に、現行30kg を重量の上限としているのを25㎏へ変更。25kg 超30kgの荷物用は新たに「重量ゆうパック」を新設し、基本運賃に500 円加算した金額にする。

60・80サイズは佐川、100サイズ以上はJPが割安

10月1日から新運賃を適用するヤマト運輸は60・80サイズが140円、100・120サイズが160 円、140・160 サイズが180円を現行運賃に加算した料金に変更。東京から関西へ送る場合の新料金は60 サイズが940 円(税抜き、税込み1015 円)、80サイズが1140 円(同、税込み1231円)となり、いずれも日本郵便の新運賃より50~60円程度割高。一方、11月21日に値上げする佐川急便は60・80サイズの運賃を据え置いており、この2サイズでは佐川急便が800円( 税抜き、税込み864円)、1050 円(同、税込み1134円)と価格競争力が高い。100サイズ以上ではヤマト運輸と佐川急便はほぼ同一運賃に引き上げており、日本郵便の新運賃は2社よりも10~20円程度割安になっている。
なお、佐川急便は160超となる大型荷物用の「飛脚ラージサイズ宅配便(170~260サイズ)を平均17.98%値上げするが、最大の上げ幅は現行運賃の約2.3倍となる。関東から関西へ送る場合、2300 ~ 55000円の現行料金が2850 ~ 7150円へと値上げする。飛脚宅配便を含めてサイズの大きな荷物の値上げを重点的に行ったのは、ここ数年で大型荷物が大幅に増加するようになっていたためという。

JPは時間帯指定サービス拡充

日本郵便は値上げとともに配達希望時間帯を拡充している。現行の「午前」「12 ~ 14 時」「14 ~ 16 時」「16 ~ 18 時」「18 ~ 20 時」「20~21時」の6区分に「19 ~ 21 時」を追加した7区分に変更。夜間の区分を増やし、受取人の帰宅時間に合わせて配達できることに加え、日本郵便側の不在再配達の負担を軽減できるという。配達の時間帯の指定枠は6区分から5区分に削減(「正午~午後2時」の廃止と、「午後8~9時」を廃止した上で「午後7~9時」の時間帯を追加)したヤマト運輸と異なり、時間帯指定サービスレベルをアップすることになる。なお、佐川急便は時間帯指定サービスの変更は今のところ実施の発表はない。
また日本郵便は受け取りサービスで首都圏1都3県の一部(東京23区、横浜市、川崎市、さいたま市、千葉市)において受取人が徒歩5分(300m)圏内に受け取り可能なアクセスポイントの整備を進める考え。宅配ロッカーの「はこぽす」、コンビニ、郵便局、駅ロッカー、商業施設など約6000 カ所の拠点で受け取れるようにするという。宅配ロッカーの設置を前倒し来年3月末までに累計3000 カ所で受け取れるようにすると表明したヤマト運輸への対抗策と見られる。

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