LINE、アフィリエイト会員1000万人突破 ――リアル拠点使ったキャンペーンも

LINEが展開するアフィリエイトモデルのサービス「LINEショッピング」が好調に推移している。10月3日にはLINEショッピングの会員数が1000万人を超えた。LINEではサービスの認知度をさらに高め、新規利用者の開拓につなげるリアルイベントも行っている。

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気に入ったサイトに直接アクセスできるショート カットアイコンが人気
10 月3日に「LINE ショッピング」の会員数が1000 万人を超えた

200店舗・700万点以上の商品をラインアップ

LINEショッピングは、ユーザーが外部アプリのインストールをすることなく「LINE」内のLINEショッピングにアクセスすると、参加している通販サイトの商品の検索や閲覧が可能となる。気に入った商品があれば、そのまま通販サイトに遷移して購入することができる。

現在、楽天市場やヤフーショッピング、ワウマといった大手仮想モールのほか、ブランドの通販サイトなどおよそ200店舗が参加している。商材はファッションや雑貨をはじめ、スポーツ、インテリア、家電、コスメなど700万点以上の商品を取りそろえている。商品名やショップ名での検索だけでなく、30以上の細分化されたカテゴリーで絞り込むこともできる。

ユーザーには商品購入に応じてLINEポイントが付与される仕組みで、貯まったポイントはLINEの決済サービス「LINEPay」を通じて1ポイント1円として利用できるほか、各社のポイントや商品と交換することも可能という。LINEではポイントの流通を促進させることで“LINE経済圏”の拡大を図るという狙いがある。

イベント期間中は抽選で99%ポイントバックも 実施した
セールイベントでは会場に入ると、ビーコン端末から 招待状が届く

ショートカットアイコン経由が全体の約4割に

そのLINEショッピングだが、会員数が1000万人に達した。サービスを開始した6月15日から数えて110日での大台突破となる。
LINEによると、9月上旬からLINEショッピング内のお気に入りの通販サイトに直接アクセスできるショートカットアイコン機能を実装し、利用が伸びているという。同アイコンを使うとホーム画面から直接お気に入りの通販サイトにアクセスするが、裏側ではLINEショッピングを経由しており、買い物をするとLINEポイントも付与される仕掛けになっている。
このショートカットアイコンの利用が伸びているようで、直近の9月1~30日の1カ月間に同アイコン経由で買い物したユーザーは全体の約4割にのぼっているという。
10月上旬時点でこのアイコンに対応しているのはヤフーショッピングやユニクロ、ニッセンなど8サイトだが、今後はアイコンに対応する通販サイトを増やしていく計画だ。

10 月6日からの4日間、東京・渋谷の会場でセールイベントを開催

東京・渋谷で期間限定のセールイベントを開催

会員数が1000万人を突破したLINEショッピング、LINEではさらなる顧客の掘り起こしに動いている。10月6日からの4日間、東京・渋谷に特設会場を設けて、「SHIBUYA SPOT SALE by LINEショッピング」というイベントを実施した。セール会場は2フロアを使っており、1階には巨大な買い物バッグのオブジェが置かれ、2階には一本の木を設置して紅葉を演出した。会場内に商品は並べなかった。
この特設会場は午後4時から9時までの5時間オープンし、ユーザーが会場に入るとビーコン端末から「LINE」にメッセージが表示され、LINE公式アカウント経由でセールの招待状を受け取るという仕組み。
イベントではユーザーが招待状を使って「LINEショッピング」で購入すると、全商品を対象に購入金額に応じてLINEポイントを20%還元した。この還元率はセールに参加してから24時間有効だった。イベント期間中は毎日5人にポイントを99%(最大10万ポイントまで)還元する抽選会や、「ツイッター」を使ったキャンペーンも展開した。
この取り組みは新たな層の認知拡大や利用促進が狙いで、セールで上乗せされるポイントの原資や集客コストはLINEが負担している。
LINEではイベントについて「これまでのデジタル層以外の人々を獲得したいと考えた。リアルでの接点を使って新たな層を開拓し、リアルの声を拾って活かしたい」(同社)としている。オフラインでの接点からウェブに流し込むというのが狙いで、LINEとしては「売り上げよりも、認知拡大の機会として捉えている」(同)ということのようだ。
LINEショッピングは参加ブランドも増え、会員数も順調に伸びている。ここでさらに20代を中心とした若年層を取り込むために「渋谷」という場所を選んだもようだ。LINEでは、イベント開催期間の4日間の来場者は約1500人にのぼったとしている。同社では来場者に対してサービスの案内をしたり、生の声を聞くなどして「収穫はあった」(同)と、一定の手ごたえは得たようだ。

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