ギンザのサヱグサ プロパーの販売が好調、創業150周年を前にサイト刷新

子供服の製造販売を手がけるギンザのサヱグサがネット販売を強化している。昨年9月に自社通販サイトをリニューアル。店舗と会員組織を統合するなど、リアルとの連携も進める。通販サイト刷新後はプロパーの売れ行きが好調に推移しているようだ。

同社は来年、創業150周年を迎える。節目の年を前にした施策の一環として自社メディアのテコ入れを行っている。

昨年の自社通販サイト刷新だけでなく、今年の8月末にはオフィシャルサイトを全面リニューアルした。さらには今年3月にはコンセプトマガジンを刊行。ネットと紙のメディアを使って同社の世界観を打ち出すことにも注力している。三枝社長は「子供服だけでなく会社のあり方をきちんと伝えて、中長期的な視野でファンを作りたい」と狙いを述べる。

自社通販サイトで扱う商品点数は、セール期を除いた通常時でプロパーが約300点、アウトレットがおよそ450点。顧客の9割は女性で、年齢では35~45歳の層がメインになる。1回の購入での客単価は平均2万4000円と高額だ。

1年前の刷新ではスマートフォン対応のほか、サイト内での回遊を促すために読み物風のコンテンツも追加した。リニューアルを機にプロパーの売り上げ比率を高めようと、掲載する画像を増やすなど商品の見せ方を改良。その結果、プロパーの売り上げはこの1年で前年比1・5倍に増えている。

ギンザのサヱグサは東京・銀座と大阪・梅田にそれぞれ店舗を構えている。これまで店頭ではスタンプカードを使用していたが、会員組織を店と通販サイトで統合しポイント制に移行した。年内をメドにこれまでのギフトカードを刷新してオンラインでも利用できるようにする。

EC化率は現在11%だが、3年後には15%にまで高める計画。ネット販売を拡大させる上で「入り口の導線がこれからの課題」と三枝社長。今後はSNS活用や新たな施策によって集客を促して新規顧客の獲得を進めていきたい考えだ。

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