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アマゾン 法人向けECに有料会員制度

アマゾンジャパンは10月22日から、企業のオフィスや工場、病院などで使用される各種の消耗品などを販売する法人および個人事業主向けのネット販売「アマゾンビジネス」で購入商品の送料を無料化するなどの特典を付与する有料会員制度「Businessプライム」を開始した。

税込3900円の年会費を徴収する一般個人客向けの有料会員制度「アマゾンプライム」とは異なり、「Businessプライム」の年会費は登録時のビジネスアカウントのユーザー数に応じて4種類を用意。1アカウントあたり最大3人にユーザーを追加できる年会費税込3900円の「Essentials」のほか、最大10ユーザーまでの「Small」(年会費税込1万3500円)、最大100ユーザーまでの「Medium」(同3万7800円)、ユーザー数無制限の「Unlimited」(同27万円)となっている。

有料会員には購入商品の送料および当日・翌日配送、日時指定配送などの無料化のほか、一般個人向けの有料会員の特典である「プライム会員限定先行タイムセール」や同会員向けに実施する大型セール「プライムデー」の参加が可能になるなどの特典を付与。また、「Small」以上の有料会員は購買履歴を分析し、購買予算や購買ポリシーの決定に役立てることができる「購買分析ダッシュボード」や従業員が商品に応じて承認を要求するルールの設定ができる「購買コントロール」などの機能を利用できる。会員特典は今後、順次追加していくとしている。

なお、「Business プライム」のスタートに伴い、昨年9月の「アマゾンビジネス」を開始した際の目玉の特典の1つとして「アマゾンビジネス」のすべての顧客に実施してきた送料および当日・翌日配送、日時指定配送などの無料化を同日付けで終了。今後、一般会員からは1回の注文額が2000円未満の場合、400~440円の送料を徴収する(2000円以上の場合は徴収しない)。また、即配や日時指定は500~640円を徴収する。

同社の一般個人向けECと同様に、法人向け事業でも有料会員制度を導入することで、年会費というサブスクリプションモデルで一定の収益を確保しつつ、様々な会員特典を付与していくことで囲い込みを強化し「アマゾンビジネス」の売り上げ拡大につなげていきたい考えのようだ。

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