インアゴーラの中国越境ECアプリ ライブコマースを実施

中国向け越境ECアプリ「ワンドウ」を展開するインアゴーラは11月2~11日の期間、中国人インフルエンサーを起用したライブコマースを実施している。11月11日に実施される中国最大のネット販売の販促イベント「独身の日」に向けた大型キャンペーンの一環。中国と日本それぞれで動画を配信。日本では複数のインフルエンサーを招き、同社の倉庫でライブコマースを仕掛けた。中国の消費者に商品をアピールし「ワンドウ」での購入につなげる狙いだ。

11月2日の夕方、東京・青海にあるインアゴーラの倉庫の一角で動画の配信が始まった。配信を行うのは中国で117万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーのベニーさん。紹介したのは「ワンドウ」で扱っているグミ・お香・眼鏡の3アイテム。ベニーさんは自身のスマートフォンに向かって実際に商品を食べ、臭いをかぎ、装着してみて、その感想を率直に語る。

ベニーさんら中国人インフルエンサーがライブコマースに使用するのは中国の動画共有サイト「bilibili(ビリビリ)」だ。ベニーさんによると、以前は越境ECサイト内でライブコマースを行っていたが、ビリビリのような動画共有サイトのほうが自分のアカウント経由で多くのユーザーに情報を発信できるという。

ライブコマースのノウハウについてベニーさんは「商品の良さを分析して客観的に伝える。単にすべてを褒めるのは良くない」と述べる。この青海の倉庫でのライブコマースは11月5日まで実施した。

インアゴーラでは「独身の日」のキャンペーンとしてこのほかにも、中国ではまだ認知度が低い日本商品の説明動画の配信や、中国人俳優を起用したキャンペーン動画CMの放映などを行っている。

前年に開催したキャンペーンでは流通総額が前年同期比で9・4倍に拡大した。同社は今回、前年のキャンペーンに比べて8倍の流通総額を目標に掲げており、キャンペーン開始後数日が経過した時点では「堅調に推移している」(広報)としている。

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