オーマイグラス ECと店舗の連携推進、ネットの3割が店頭受け取り

眼鏡のネット販売を手がけるオーマイグラスは通販サイトと実店舗の連携を進めている。店頭をタッチポイントとして活用、ECと絡めて顧客のリピート購入につなげている。

同社の清川社長によると、顧客のうちリピート購入が多く「ネットでも半分くらいはリピーター」という。一方で新規については「ネットだけで初回購入者を獲得するのは簡単ではない。普通にウェブマーケティングしていてもダメ」(清川社長)。そこで実店舗を顧客接点として重視している。

現在、首都圏を中心に直営店を10店舗構える。今年は2月に1店舗開設し、合計で3店舗立ち上げる計画だ。「直営はここ2、3年で年間2~3店舗ずつ出して、合計で15から20店舗くらいまで拡大したい」(同)とする。

地方はフランチャイズチェーン(FC)展開を進めており、昨年3月に鳥取にFC1号店を出店。2月に岡山店をオープン予定。

自社通販サイトでは気になった眼鏡を店舗で試着できる「店舗取寄サービス」を実施。そうした施策の影響もありネット経由の顧客の3割は店舗で商品を受け取る。来店客は検眼しパーソナルデータをヒアリングして、次の購買につなげる。

このようにEC経由の顧客を店舗に誘導するだけでなく、店頭で新規客を獲得して2本目以降の眼鏡を通販サイトで購入してもらうなど「ECと店で双方向の送客が効いてきている」(清川社長)。

同社の客層は30代後半から40代全般で、7割程度が男性。最近では「オーマイグラス東京」など自社オリジナルブランドを強化しており、全体の売り上げの半分を超える規模にまで成長している。

国内だけでなく海外展開も進めている。香港などの中華圏やアジア諸国、欧米などおよそ15カ国に輸出している。海外はすべて自社ブランド商品。すでに全体の売上の約20%を輸出が占めるようになった。

「今は卸で海外のマーケットスタディをしているので、将来的には海外に国内のモデルを展開していきたい」(同)とする。

同社では上場を目指している。「これから2年半くらいが勝負。出した店を成功させ、その先に上場を視野に入れている」(同)。今後ネットと店との連携をいかに進められるかが成功の鍵を握りそうだ。

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