Mon, April 22, 2019

有力ネット販売実施各社の“人財”関連施策 育成制度と福利厚生 即戦力に育て上げ、社員を 定着化させる仕組みを構築

ジャパネットホールディングスでは社員が参加するスポーツイベントも実施

フレッシュな新入社員を迎え入れる季節が通販・EC業界にもまたやってきた。2019年は労働人口不足も相まって、例年以上に学生側が優位となる「売り手市場」の傾向が色濃く出た。企業にとっては、他業種も含めた激しい人材獲得競争を制し、やっと手に入れることができた貴重な新入社員。早い段階で自社の戦力に引き上げていけるかは、目下の大きな関心事だろう。通販・EC業界に特化した内容や自社のサービスに強く紐づいたものなど、その手法は多種多様。育成制度と合わせて、人材の流出を防ぐために各社で実施している独自の福利厚生などについてもまとめた。

育成制度

各社とも、ビジネスマナーや社会人への導入研修など基本的な内容を入社から数カ月かけて実施している。それと合わせて行う独自の研修や社内制度として、まず、スクロールでは「通販検定3級」の取得やOJT制度のほか、職種別のセミナーも随時行っている。ジュピターショップチャンネルでは社内で実施する階層別研修やテーマ別研修、外部研修機関と提携しているプログラムを通じ、求められる役割や期待されていることを理解すると共に、職場で求められる各種ビジネススキルを学べる機会を提供している。

ジャパネットホールディングスでは資格サポート制度と選択式研修を取り入れている。資格サポート制度では、社員一人ひとりが公的資格を自己成長の目安や目標として活用し、より高いレベルでの業務遂行、自己のキャリアアップが実践できるよう支援。団体割引での受験や、一部の資格では合格すると祝い金などのサポートもある。例として1年目社員は業務の基礎の力を身に付けることができるよう「MOS検定」を必須で受験。また、選択式研修では、エクセルなどのビジネススキル研修に加えて、心の力を養うフロー研修、日々の生活を豊かにする「食生活改善研修」など多彩な内容で展開する。

ディノス・セシールでは配属先に関らず社内の全ての部署にて研修を実施し、会社機能や業務連携についての理解を深めている。また、会社が費用負担して各種社外セミナーの活用も促進する。アスクルでは約半年程度ECの基礎知識を身に着けるECマーケティング研修を実施。ベルーナでは1~3年目の社員を対象とした若手研修や、ブラザー社員制度を取り入れている。

ドゥクラッセでは1年間のメンター制度として、月1回の振り返りシート、入社後3年間は半年ごとに集合研修と人事面談を実施。また、1泊2日でグランピング(キャンプ体験)などを行う「チームビルディング」もある。ゴルフダイジェスト・オンラインは取引先のゴルフ場の協力によるゴルフ場研修のほか、選抜型リーダー育成や自己啓発支援制度などを行っている。CROOZ SHOPLISTではMD、開発、物流、CS、マーケティングといった幅広い職種を複数経験してもらう仕組みを取っている。

RIZAPグループでは現場研修として、ボディメイク店舗でのフロント業務を行い現場の課題感を吸い上げるなど基軸事業の根本を知ることで理念を感じてもらう取り組みを行う。

福利厚生

育成制度の充実と並び、昨今、重要視されているのが既存社員も含めた人材を定着化させるための取り組み。政府が提唱する「働き方改革」もあり、福利厚生や労働時間といった職場環境を整備することが現在のトレンドとなっている。

社員の健康づくりをサポート

ディノス・セシールでは就業時間(午前9時30 分~午後5時30 分)を最大2時間まで繰り上げ・繰り下げすることができる時差勤務を実施。業務に支障がない限り、理由を問わず月何回でも利用することが可能。合せて、育児・介護フレックス制度として、仕事と育児・介護を両立し、限られた時間で最大のパフォーマンスを発揮するめに、コアタイムのないフレックス制度も利用できる。また、時短フレックス、フルタイムフレックスが選択できるほか、育児の場合は子供が小学4年の始期に達するまで、介護の場合は家族が要介護状態にある期間で利用することができる。そのほか、福利厚生としてカフェポイントが毎年付与され、育児・介護用品補助や保育園・ベビーシッターの補助などのメニューに使用することができるカフェテリアプランがある。一定条件による副業も認可しており、テレワークのテストも実施している。

ジャパネットホールディングスでは「健康経営」の取り組みの下、休日の増加、リフレッシュ休暇制度の導入、週2日のノー残業デー実施、休日出勤の禁止、総労働時間の制限、インターバル制度の導入といった働き方改革や、楽しみながら健康づくりを行う「タニタ健康プログラム」、婦人科検診の無料化や産業医体制の整備、社員がスポーツイベントを行える施設の完備など様々な取り組みを実施している。中でも休暇に関しては「スーパーリフレッシュ休暇」として、連続して5日間もしくは10日間の休暇を取得する制度があり、公休日と合わせて9連休もしくは16連休の取得も推奨。休暇中は、「ゆっくり休む」「仕事の属人化を防ぐ」という2つの目的から、社用携帯電話を上司に預けるルールにしている。そのほかにもお祝いギフトカタログ制度では、社員の結婚や出産、子供の入学などの祝時に際して、社内のおすすめ商品をまとめた慶事カタログから商品をプレゼント。子供に向けて社員からのメッセージも合わせて贈るという。

ジュピターショップチャンネルでは2016 年度より「ハッピーホリデー(記念日特別休暇)制度」を導入。家族の誕生日や結婚記念日など年に1日の“ハッピー”な記念日に取得できる計画休暇がある。オークローンマーケティングでも時短勤務制度、SJマイタイム制度(コアタイムなし、スーパーフレックス制度)、ファミリーサポート休暇を採用。オルビスも時短勤務・時短フレックス勤務、コアタイムを10時~15時とするフレックスタイム制度、子供に関する休暇としては小学校入学前まで年間12日・小学校卒業まで年間6日取得可能な休暇制度がある。そのほかにも、「朝活」の推奨や年間休日のうち、取得時期に幅を持たせ、各自の計画に沿って取得できる3日間の休日フレックスホリデーなども導入している。

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