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テイツー ネット販売事業に本腰、リサイクル品のEC化率10%へ

中古書籍やCD・DVD、ゲームなどを販売しているテイツーでは、今期より通販事業の本格展開を進めている。仮想モールへの出店強化をはじめ、リサイクル商材のEC化率向上などを図っている。

同社では2017年まで自社通販サイトの「古本市場オンライン」をはじめ、「楽天市場」や「アマゾン」、「ヤフー」など仮想モールでのネット販売事業を展開。しかし、物流費など経費の見直しに伴い、同事業を一時休止していた。再開したのは18年初頭からで、自社通販サイトではなくまずは「アマゾン」のみで実施。今上半期についてはさらに本格展開を図っており、自社物流倉庫拠点の増設・運営の開始や、出品・商品集荷スキームの構築などに取り組んでいる。

商材ではセット組みの単行本漫画やフィギュアなどの販売が好調に推移。今上半期の通販売上高で見ると前年同月比ですべての月がプラス成長となっており、月商ベースでは4000万円程度を確保できるまでになったという。

そのため、今下半期については成長事業の一つとして更なる強化を行う。まずはスマートフォンや古着といった既存の実店舗ではまだ取り扱っていないような商品の買い取りを実施。「ヤフー」や「楽天市場」などにも再出店して、物流倉庫を経由して各モール店舗での出品・販売を行う。

また、通販の物流・倉庫費用の圧縮にも着手する。在庫回転率を重視して商材ごとにマッチしたモールへの出品を展開。また、実店舗のバックヤードを活用して物流倉庫としても運用し、自社スタッフによるピッキングや出荷作業を行うほか、商品の集荷に関しても自社スタッフが実施。自社内製化することによって物流外注費用を発生させず、関連費用を圧縮する。まずは、関東、関西のそれぞれ1拠店で試験的に導入している。

システムについては実店舗POSを刷新してクラウド型のPOSに変更し、基幹システムを含めて通販の成長を視野に入れた投資を行う。

今後は、特に利益率の高いリサイクル商材を通販で拡販していくことを目指しており、3年後をめどにリサイクル商材のEC化率を10%にすることを計画。そのほか、海外向けの越境ECを開始することなども検討している。

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