アスクル 倉庫火災の判決が確定

 アスクルは2月29日、2017年に発生した埼玉県内の同社物流拠点での火災の原因について、同拠点内で段ボール回収を委託していた宮崎(愛知県清須市)と争っていた控訴審裁判での判決が確定したと発表した。2月8日に東京高等裁判所が控訴審判決で宮崎に対してアスクルに賠償額94億2638万9260円の支払いを命じていた。判決を受け宮崎は「判決内容を確認、精査したうえで適切に対応する」としていたが上告の申し立て期限である2月27日までに上告しなかったことから判決が確定した。

 アスクルは17年2月に発生した埼玉・三芳町の物流拠点「アスクルロジパーク首都圏」の火災の原因が段ボール回収を委託していた宮崎の従業員が同拠点内の端材室で段ボールなどの再生資源の回収運搬作業を行う際のフォークリフトの不適切な使用等によるものとして20年8月6日に損害賠償金として101億591万6808円とその遅延損害金などを求め提訴した。昨年4月に判決のあった一審でアスクルの訴えを認めたものの、賠償額は51億859万4268円だったことなどから昨年5月に東京高等裁判所に控訴。一審ではアスクルに支払われた保険金分を損害額から差し引いた額の支払いを宮崎に命じたが、高裁は保険金分も賠償請求できると判断して支払いを命じた賠償額を一審よりも43億円程度、増額していた。

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