フェイスブックジャパン リール広告活用をPR

 フェイスブックジャパンは5月11日、インスタグラムの「リール」広告活用を訴求するイベントを開催した。SNS全体における短尺動画の需要増を背景に、リールのビジネス利用を拡大する狙い。なお、同社がリールに特化したイベントを開催するのは今回が初。

 リールは最大90秒の短尺動画を作成・共有するための機能。アルゴリズムに基づき、ユーザーの趣味や嗜好にマッチした動画が次々にレコメンドされる。フォロワー以外にも積極的に表示されるため、フォロワーの数十倍を超える再生数を獲得することもあるという。また、ユーザーがインスタグラム視聴に費やす時間のうち、リールの占める割合が20%に上るなど急成長しているという。

 「リールを視聴したユーザーの約6割が視聴後にビジネスアカウントをフォローした経験があり、約5割が商品やサービスを購入した経験がある。いずれも他の短尺動画プラットフォームを上回る結果」(同社)とする。

 リール広告は通常の投稿の合間に挿入される。魅力的な動画は広告でも抵抗なく閲覧される一方、広告色を前面に押し出した動画はスキップされる傾向が高いという。

 リール広告用の動画は縦型フォーマットを推奨。画面上下にはテキストなどが入る可能性を考慮して構図を決め、音楽やエフェクトを追加する。また、トランジションのエフェクト機能を使うと、画面の切り替わりにズームやぼかしなどの映像効果を加えることができ、動画編集アプリなどを使用せずともクオリティの高い投稿が手軽に作れる点が特徴だとしている。また、素材となる動画がない場合は、既存の横型動画の上下に枠を足してリールサイズに最適化できるほか、複数の静止画を組み合わせて動画化することもできる。

 近年のトレンドとして、若年層は洗練された完璧な動画よりも、共感性やリアルさを歓迎する傾向が強いという。意識調査では約8割が「ブランドのコンテンツも完璧でないものの方が好ましい」「作りこまれた広告にうんざりしている」と回答。また、約6割が企業やブランドの言葉よりもクリエイターの発信を信頼するとし、クリエイターとの共創による広告効果の向上などをPRした。

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