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ペイディー AI顔認証などで不正利用対象

 ペイディーは3月12日、決済サービス「ペイディー翌月払い」の不正利用による詐欺行為が年初に発生したことを受け、再発防止対策を実施することを決定したと発表した。
 AI顔認証による本人確認機能、AIによる不正検知システムのレベルアップ、EC加盟店の不正対策チームとの一層の連携強化の3つに取り組む。このうちAI顔認証では、他社や架空の個人情報などによる不正な取引を防ぐため、eKYC(electric Know Your Customer)によるオンライン上で完結する本人確認機能を実装し、4月15日からグレードアップ機能として提供する。

 AI顔認証による本人確認は、ペイディーのアプリ上で運転免許証と顔写真を撮影して本人確認手続きを行うことにより、アカウントのアップグレードを実施。これにより。CtoCのマーケットプレイスにおいて、売り手の本人確認が徹底でき、不正利用の再発を防止するという。同時に月々の予算設定が可能で、利用者自身により利用金額の管理を可能にして使い過ぎも防ぐ。

 AIによる不正検知システムのレベルアップでは、不正な取引に関するデータを抽出してAIに反復学習することにより不正検知性能の精度をコンスタントに高めていく。事前もしくは発生時点で速やかに検知し、事前の不正取引の防止を図っていく。

 加盟店の不正対策チームとの取り組みは、他の決済手段を使って発生した不正取引に関するデータの提供を受けて、ペイディーの不正検知システムにそのデータを学習させ不正検知性能を向上する。様々な不正パターンを事前もしくは発生時時点で速やかに不正取引を検知し未然防止を図っていくという。

 「ペイディー翌月払い」を悪用したネット販売に関する売上金詐取は複数回にわたり発生し、ペイディーは1月15日時点での被害件数142件を確認。不正利用は悪意のある第三者がフリマアプリで偽の出品を行い、落札されると商品を通販サイトで申し込み、落札者宛ての発送を手配するという流れで行われていたという。

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