NHNSAVAWAY 利用企業招きイベント、「自社サイト強化策」で講演も

NHN SAVAWAYは4月6日、本社でイベント「NHNSAVAWAYフェス!」を開催した。同社の通販サイト一元管理システム「TEMPOSTAR」や通販サイト構築システム「CARTSTAR」の利用企業などから約50名が参加した。
イベントでは同社のサービスや取り組みに関して、担当者から詳細な紹介があったほか、「アマゾンペイ」「ヤフーショッピング」「ヤフオク」「ワウマ」「Qoo10」の5サービス担当者によるディスカッションが行われた。
また、メジャーリーグやNBAなどのアメリカンスポーツ関連グッズ輸入販売を手掛ける、セレクション・インターナショナルの小林礼武統括本部マネージャー(=写真)が、「自社サイトの強化策」をテーマに講演を実施した。
同社では昔から楽天市場やヤフーショッピングで多店舗展開を行っていたものの、同氏が入社した2010年頃は商品管理をエクセルで行っていたほか、在庫は各サイトで売れた場合に手動で更新。さらに商品は店頭から出荷していた。
こうした状況のため、「注文は入ったが在庫がない」ことも多く、誤差率が10%超。さらには、受注を担当するスタッフへの負担も重くなっていた。そこで、NHN SAVAWAYのシステムを導入。商品・在庫・受注が連動するようになったほか、機会ロスが大幅に減少。スタッフへの業務量も減り、離職率が下がったことで人件費減少につながったという。
同社ではアマゾンマーケットプレイスに出店するなど、多店舗展開を加速化、ネット販売売り上げが30%向上した。さらには、自社サイトを開設したものの、初月の売上高は10万円以下にとどまっていた。
そこで、仮想モールとの差別化を進めた。実店舗との連動や回遊性を上げるためのシステム改修、チャット、動画活用といった施策を進めた。
また、商品ページの差別化としては再入荷通知機能を導入。こうした機能は大手仮想モールにもあるが、CARTSTARの場合、リクエストした顧客が誰かが分かるという。「再入荷しても売れないといった在庫リスクは避けたいので、リクエストした顧客に対して予約するかどうか確認の電話をしており、20~30%は買ってくれる。さらには顧客満足度の向上にも役立っている」(小林マネージャー)。こうした施策により自社サイトの売り上げは右肩上がりで、自社サイトの売り上げ比率は30%を超えてシェア1位となっている。

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