楽天 有機野菜の冷凍加工場

 楽天子会社の楽天農業は2月3日、愛媛県大洲市にオーガニック野菜の冷凍加工に特化した冷凍野菜工場を新設し、今月中旬から稼働を開始すると発表した。

 新工場では、同社が管理する有機JAS認証を取得済みの農地で栽培されたオーガニック野菜のカットや冷凍加工、梱包、出荷などを行う。冷凍加工・品質管理を含む生産工程における有機JAS認証も取得予定であり、オーガニック野菜の栽培から冷凍加工までの全ての工程で有機JAS認証に適合した一元管理を導入する。工場で生産された冷凍野菜は、楽天が提供する農業サービス「Rakuten Ragri」で3月から個人・法人向けに販売を開始する予定。

 楽天農業ではオーガニック野菜加工事業に取り組んでおり、愛媛県大洲市においてカットサラダ工場を運営してきた。近年では冷凍食品市場の需要も高まっており、同社で生産した国産の100%オーガニック冷凍野菜を投入することで、日本国内におけるオーガニック市場の拡大を目指す。また、収穫された野菜を冷凍することで通年での販売を可能にし、農業従事者だけでなく、工場従業員の経済的安定性を高めたい考え。