トラストバンク 鳥取銀行と協定 通販で販路拡大へ

 ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクは1月26日、鳥取銀行と地方創生推進に関する連携協定を締結した。トラストバンクが新設する通販サイトに対し、鳥取銀行が県内の自治体や事業者らに働きかけて特産品の出品を促し、販路拡大などにつなげていく。

 開設するのは、地域の特産品を扱う通販サイト「めいぶつチョイス」。オープン時期は「23年中を予定」(同社)としている。

 具体的には、鳥取銀行が商品開発や販路開拓に関するセミナーなどを開催し、県内企業に通販サイトへの出品登録などを案内する。トラストバンクは専門家を派遣してマーケティングノウハウなどを提供し、新たな特産品の開発などを支援していくという。

 トラストバンクサービスプロデュース部の縞谷悠介氏は、「ふるさと納税で知った名産品を再度購入したいという消費者ニーズがある一方、生産者や事業者の約5割(自社調べ)がウェブ販路を保有していないという課題がある。『めいぶつチョイス』を通して販路拡大に協力して取り組んでいく」と述べた。

 トラストバンクの川村代表は、「今後は地域通貨などの事業においても連携して、経済循環の推進を支援していく。当社が地方創生で金融機関と協定を結ぶのは今回が初だが、これをモデルケースとして全国に展開していく」としている。