エニグモが自社メディアで認知拡大、若年層開拓に幅広いテーマで

 CtoC仮想モールの「バイマ」などを運営しているエニグモでは、顧客層のすそ野の拡大に向けて、SNSやオウンドメディアによる認知拡大施策を強化している。時にはリアルの場も活用した顧客接点も設けることで、若年顧客を中心に新たな層へのアプローチを図っていく。

 同社では専用チームを通じて各SNSの公式アカウントを運用しており、商品やブランドの情報を発信している。近年では、従来から主力であった米国ブランドやラグジュアリーブランドに次ぐ新たな柱として、韓国ブランドの取り扱い強化にも着手。既存の30代後半の主力顧客よりも、若い20代がターゲットとなることから、SNSを通じて、韓国ブランドの最新情報を発信して、集客を図っている。

 また、オウンドメディアとして10年ほど前から展開している「STYLE HAUS(スタイルハウス)」(画像)については、ファッションだけでなく、ライフスタイルや占いなど幅広いテーマのコンテンツを提供。SNSだけでは取り込めきれていなかった層もキュレーションメディアを通じて開拓することができ、バイマ本体のコンテンツとしても転用できるため集客やファン化にも大きな効果があるようだ。

 バイマのように世界中から商品を集めているサイトの場合、品目数が多くなり、また、次々と新作が掲載されるため、商品単体の写真とテキストだけでは、詳細を伝えづらい面もある。加えて、日本では手に入らない海外ブランドもあることから、「例えばこの鞄にはパソコンが入るのかどうかなどそうしたことも分からないため、人気が出てきたブランドなどを取り寄せて(スタッフによる)レビュー動画を作ることもある」(同社)と説明。実際の使用感もリアルに伝えることが売り上げを伸ばすための取り組みになっているとした。

 今後はさらに戦略的な投資を行い、人気のインフルエンサーなども起用したコンテンツを作成し、若年層にも効率的にリーチしていく仕組みとして活用する考え。

 そのほか、リアルを舞台にした販促では、2022年に都内渋谷に開設したバイマ独自のイベントスペース「BUYMA studio」がある。同スタジオは物販をはじめ、商品の実体験スペースとしてイベントや商品展示などを実施。イベント内容によっては入場制限がかかるほど多くの来場があるようで、バイマそのものの認知獲得に加えて、日本では実店舗を持っていないオンライン専業のブランドなどをリアルに披露できるアンテナ基地として高い効果があるようだ。

 直近では10月28日から11月15日までの期間限定で注目の韓国ブランドを集めたイベントを開催。「AEAE」や「BADBLOOD」、「Hieta」といったブランドを中心に、限定アイテムなどを展示し、店頭限定のクーポンも配布しながら集客を図っている。