IMJモバイルが3月29日に発表した「スマートフォンユーザーのECサイト利用実態調査」によると、スマートフォンで閲覧する通販サイトについて、半数以上のユーザーが不満は持ちながらも「満足」していることが分かった。ただ、画像の見やすさやズームのしやすさなど、多くの商品情報を得られることが支持される要因となった一方、読み込みの遅さや複数サイトの比較の難しさなど、PCに比べて劣っている点が不満とされたスマートフォン経由の利用拡大にはこうした課題をクリアすることが必須といえそうだ。
同調査は3月9日と10日の2日間、スマートフォンの通販サイト利用について、20~49歳のスマートフォンでの商品購入経験者を対象に実施。1030人から有効回答を得た。
調査では、スマートフォンで閲覧する通販サイトの満足度について質問。「満足」「やや満足」と回答した数は50・9%と半数をやや上回った。満足している点は「画像が見やすい」「ズームがしやすい」など。不満点は「1ページの情報量が少ない」「複数サイトを使った商品比較がしづらい」など、PCに劣る部分が挙がったようだ。
購入商品ジャンルについては、「書籍・CD・DVD」が最多。次に「PC関連・AV機器・家電」、「食品・飲料・酒類」が続く結果となり、PCと同様の購入傾向が見られた。
また、スマートフォンで閲覧したい通販サイトの仕様については、「スマートフォン専用サイト」が48・7%、「PCサイト」が33・0%という結果となっており、スマートフォン用のサイトの構築が利用促進につながると見られる。