ベルーナ さが美グループHDにTOB

ベルーナは5月7日、呉服専門店を展開する、さが美グループホールディングスの完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。普通株式を1株当たり150円で買い取る。買付代金は59億4100万円。
さが美グループHDは、1974年にユニーの呉服部門が分離して設立されたもので、現在はショッピングセンターなどを中心に全国160店舗を展開している。2018年2月期の業績は、売上高が159億5500万円、当期損益が1億9300万円の赤字。
ベルーナは、一定の事業規模があって本格的な和装関連の顧客層を得意とし、同社の和装関連事業と相互補完関係が期待できる和装関連事業者の買収を模索していた。一方、さが美グループHDでは、和服市場の落ち込みから、近年は業績が低迷していた。
ベルーナでは、さが美グループHDの経験やノウハウを融合することで、和装関連事業の拡大が期待できるとともに、プライベートブランド開発や出店戦略の構築、人材育成面においてもシナジー効果があるとみて、TOBを決めたという。