しまむら ゾゾタウン退店し自社アプリに専念

カジュアル衣料大手のしまむらは6月20日、ファッション通販サイト「ゾゾタウン」から退店した。

同社は昨年7月に初のEC展開として「ゾゾタウン」に出店し、プライベートブランドやトレンドのファッションアイテム、キッズ用の商材も投入するなど品ぞろえを増やしていたが、「ECチャネルでの売れ筋や、商品の写真や説明文などのノウハウも含めて勉強させてもらった」(同社)とし、今後は自社のスマホアプリ「しまコレ」の利用促進を図る。他の外部モール出店についても現時点では「考えていない」(同)という。

同社の北島常好社長は4月の決算会見で「外部モール経由の販売はコストがかかり過ぎる」とし、自前のECチャネル構築を急ぐ方針を明らかにしており、ゾゾ退店は既定路線だったとみられる。

一方、しまむらは今年1月、気になる商品を最寄りの実店舗に取り寄せできる「しまコレ」をスタート。服や肌着、寝具といった各カテゴリーの代表的なアイテムと新作の300アイテムを対象に始動したが、約半年が経過して商品の入れ替えや、チラシ掲載アイテムを対象に加えるなど、「しまコレ」で取り寄せできる商品を拡充し、利用者も徐々に増えてきているようだ。

今期は東松山商品センター内にEC専用倉庫の建設を進め、来年秋をメドに自社ECの開設を目指しているほか、「しまコレ」にもEC機能実装などの”進化”を計画しているとみられる。