LINEヤフーが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」で今年上半期(1~6月)中に1123ストアを対象として45万2701件の不正なストアレビューを削除した。8月19日に公表した「安全・安心への取り組みレポート」で明らかにした。昨年下半期(7~12月)に行った27万8404件(対象ストア数513店)の不正レビュー削除数と比べて17万件超増えた。
「ヤフーショッピング」は「ECを生業としている事業者にとってユーザーからのレビューの信頼性は非常に重要」(同社)として、やらせレビューを中心とする不正なレビューへの対応を強化しているが、昨年までは手動でやらせが疑われるストアレビューを抽出して、同じく手動で削除をしてきた。それが今年2月からはやらせと疑われるストアレビューを独自システムで自動削除できるようにしたことでリアルタイムでの対応が可能になったことで削除件数が増えた。
また、これまで個人情報が記載されていたり誹謗中傷に該当するものを除き、削除対象としていなかった「商品レビュー」についてもやらせ目的のものについて6月から手動による抽出、昨削除を開始しており、さらにやらせレビューの削除対応を強化しているという。
また、「ヤフーショッピング」から不正な店舗を排除する取り組みを推進。在庫証明審査の実施や携帯電話・フリーメールアドレスを利用した申し込みの禁止など昨年から強化している不正な店舗が出店できないようにする出店審査の厳格化によって今年上半期の出店審査合格率は昨年上半期比7㌽減の4.2%だった。出店中のストアの審査についても4月からAIによる違反商品のパトロールを開始し、従来の手法に比べ違反検知率が3倍以上になり、違反商品の減少につながっているとしている。
商材の取り扱い審査では今年上半期から偽造品が増えている「浄水カートリッジ」を審査対象商材に追加、不正販売を抑制しているという。偽ブランド品への対応も引き続き強化中で今上半期におけるブランド未審査ストアの商品削除数は同50.0%増の3438件と昨年に実施した出店審査厳格化や途上審査の強化、個人事業主への出品数制限などの対策の効果が出ているとした。
クレジットカードの不正利用対策についても「ヤフーショッピング」で昨年4月に自社開発の不正検知システムの判定精度を改善したことで被害を抑制。今上半期の不正決済の被害金額は同41.2%減だったという。
今後も不正対策を強化。商品登録から販売、配送、顧客対応など一定の水準に達した出店者を「優良ストア」と認定して専用アイコンを表示できるようにしているが、この「優良ストアアイコン」を不正に獲得する行為やランキングの不正操作防止に向けた対応を強化していくとしている。