【EC周辺】ファーストサーバ、再発防止策を公表

ファーストサーバは8月10日、6月に同社提供のレンタルサーバーサービスで発生した大規模障害の再発防止策を公表した。

障害を発生させた担当者が社内マニュアルに記載された手続きを無視するなど、独自の手法でシステム変更を行なっていたことがデータ消失の原因となったことから、社内マニュアルの安全性を確認した上で、部内ルールとして再徹底する。

開発部門と運用部門を分離し、社内ルールの徹底及びシステム変更管理業務の責任範囲を明確化するとともに、兼務者を極力廃止。システム変更業務フローを見直してシステム変更作業を運用部門へ移管し、開発担当者によるシステム変更を抑制する。

7月25日からは1日1回取得する従来のバックアップとは別に、作業ミスや、プログラムのバグなどの影響を受けない外部バックアップシステムを構築。バックアップシステム側からサーバーに接続してデータを取得する設計とし、不具合によるデータの消失が発生しにくい仕組みとした。

なお、代表取締役社長の磯部眞人氏は給料の50%を3カ月間、取締役管理部長の本山一幸氏が給料の30%を3カ月間、それぞれ自主返納することも発表した。