クラダシが“冷やし備蓄食”を提案、𠮷野家とうちのやと連携

 クラダシは8月31日から2日間、都内で備蓄食の試食販売イベントを実施した。𠮷野家とうちのやと連携し、常温で食べられる“冷やし備蓄食”を提案した。初日は100食以上の試食を提供し、当初見込みより早くに配布を終えた。試食を通じておいしさを確かめられる安心感を提供し、備蓄食の需要を喚起した。

 提案したのは「冷汁ごはんPLUS」。𠮷野家の常温食品「冷汁」と、うちのやの大豆や鶏ひき肉、玄米を使った主食「オールマイティライス」を組み合わせた。必要な栄養素を手軽に摂取できることや、温め不要ですぐに食べられる利便性で、日常の買い置きや、ローリングストックの需要喚起を目指す。

 試食提供した商品は食品ロス削減を提案する通販サイト「Kuradashi」で9月7日まで限定販売した。「冷汁」と「オールマイティライス」を組み合わせたセット商品について、10食セットを5780円で、15食セットを7980円で、20食セットを9880円でそれぞれ販売した。

 クラダシは従来から備蓄食の食品ロス削減の取り組みを推進してきた。備蓄食はレトルト食品やカップ麺など温めて食べるものが中心という。常温で食べられるものが少なく、調理器具やライフラインが機能しない状況下では温めること自体が難しい場合があると予想する。炭水化物が中心の主食で栄養バランスの偏りも懸念していたという。

 クラダシは他社とのコラボを通じて、新たな備蓄食として冷やしメニューの提案をすすめる。夏場の食べやすさを重視することで、災害時の食の不安や栄養の偏りの解消を目指す。試食販売は好評で、40代女性を中心に顧客との接点を拡大した。日常の買い置きや、備蓄食として複数を購入するなどの需要獲得につながったという。

 𠮷野家は長期保存できる常温食品が防災グッズとしての評価を得ており、今期は「冷汁」などの常温商品の提案を強化する方針を打ち出していた。これまで「冷汁」に合うご飯がなかったが、今回の取り組みを通じて認知獲得に寄与。「夏場の食べやすさやおいしさを強みに、備蓄食としても安心して購入してもらえる」(𠮷野家)とした。

 うちのやは7月にブランドを刷新し、新商品に「オールマイティライス」を投入していた。今回のコラボを通じて、たんぱく質やミネラルなど栄養バランスに優れた主食として認知を高める。「冷やしてもおいしく食べられる利便性を知ってほしい。他社と連携して提案することで発信力が増す」(うちのや)とした。