【EC動向】アイリスオーヤマ、ヘルスケア事業に参入でネット販売も

日用雑貨の開発・販売などを手がけるアイリスオーヤマはヘルスケア事業に参入した。新たに専門の部署を立ち上げ、サプリメントや美容関連商品などを販売。高齢者や美容に関心の高い女性層を対象に、自社通販サイトやドラッグストア、コンビニエンスストアなどのチャネルで展開する計画だ。同事業単体で、2013年12月期に100億円の売り上げを目指す。

同社は2011年7月、ヘルスケア事業を専門に行う「ヘルスケア事業部」を設置。少子高齢化により市場が縮小しつつある収納・インテリア用品やペット用品のほかに、新たな収益源が必須と判断。「取引が拡大しつつある」(同社広報室)というドラッグストアやコンビニなどの販売チャネルを活用できる事業として、体制を整備しこのほど同事業への参入に踏み切った。

現在、同事業部で扱っている商品は「とうもろこしのひげ茶」「ざくろドリンク」などの飲料品や、天然素材を配合したヘアカラートリートメントなど。商品は徐々に拡大していく方針で、まず今月中に「コエンザイムQ10」を配合したサプリメント数種類を発売。天然素材を配合したシャンプーも販売する予定だという。商品開発は自社で行うほか、一部、OEMで調達する。独自ブランドの立ち上げは「今は出していないが今後あり得るかもしれない」(同)としている。

メーンのターゲットには高齢者や、美容に関心の高い20~40代の女性などを想定。自社通販サイト「アイリスプラザ」やドラッグストア、コンビニエンスストアなどで展開していく考えだ。