ファンケル OEMの新会社設立、ファンケルブランド活用し健食の受託も

ファンケルが化粧品や健康食品のOEM事業を強化する。1月6日、子会社で化粧品や医薬部外品、健食の製造を行うファンケル美健傘下に新会社を設立。国内でOEM事業を展開する。グループで化粧品のOEM受託は行っていた。健食は、原料供給が中心で製品のOEMは初めてとみられる。

新会社「ファンケルラボ」は、ファンケル美健の100%子会社として設立した。代表取締役社長は、同日付で稲葉豊和氏が就任。稲葉氏は、グループで化粧品のOEM事業を行うニコスタービューテックの代表取締役社長を兼務している。

新会社は、国内で化粧品や医薬部外品、健食の製品企画から製造、品質管理までを受託する。社名に「ファンケル」を冠し、ファンケルの認知率やブランド、研究・技術を最大限活用しつつ、OEM事業の強化を図る。製造元にファンケルの名称が記載することで信頼感を高める狙いもある。

ニコスタービューテックは国内を中心に化粧品のOEMのみ行っていた。今後、海外でOEM事業の強化を進め、国内でOEMを行う新会社とすみ分けを図る。営業事務など管理機能は共有しつつ展開していく。

ファンケルグループは、中期経営計画の方針の一つとして、化粧品、健康食品のOEM事業の強化を打ち出している。