ゾゾが香りのサブスク企業を買収、ファッション周辺に領域拡大

 ZOZO(ゾゾ)は4月30日、香りの総合プラットフォーム「カラリア」を運営するHigh Link(ハイリンク)の全株式を49億5000万円で取得し、完全子会社化した。取得対価は自己資本で全額充当した。
 2017年設立のハイリンクは、香りのサブスクリプションサービス「カラリア 香りの定期便」や、香りの情報メディア「カラリアマガジン」、香りのライフスタイルブランド「カラリアホーム」などを展開し、若年層を中心に支持されている。ゾゾによると、ハイリンクは20〜30億円規模の売り上げがあり、利益も出ているという。

 ゾゾは、今後の戦略のひとつとして〝Near Fashion〟領域での成長を掲げ、ファッションの周辺分野における事業推進と利益創出を目指している。ファッションと親和性が高い香水を中心にした事業を手がけるハイリンクをグループに迎えることで、フレグランス市場への領域拡大を図るとともに、サブスクをはじめとする販売手法を取り入れ、ファッション周辺での事業展開を加速するとしている。

 今後はゾゾユーザーをハイリンクの各サービスに送客するほか、ゾゾのEC運営ノウハウやデータを活用し、香水との新たな出会いを促す体験の提供などにも取り組む予定だ。

 今回のM&Aについて、ゾゾの澤田宏太郎社長兼CEOは、「ハイリンクはクリーンルームで香水を小分けにし、サブスクで届けるサービスを展開していてることに興味を持った」とした上で、「『ゾゾコスメ』でも香水は売れている。まずは、『ゾゾタウン』の1300万人超の年間購入者を『カラリア』のサブスクサービスに送客して香水のミニサイズを試してもらい、気に入ったら『ゾゾタウン』でその香水のフルボトルを購入してもらうという流れを作りたいし、『ゾゾタウン』でもクリーンルームを活用して、小分けにした香水を販売することも視野にある」としている。