アマゾンジャパンは9月10日、販売中のネット配信する映画やテレビ番組などの映像コンテンツをテレビを通じて視聴できるようにする小型ストリーミング端末「アマゾンFireTVシリーズ」でスポーツの試合など生番組を視聴しやすくする新機能を追加した。
アマゾン FireTVシリーズのメニュータブに「ライブ」を追加
従来から「FireTV」に「Abema(アベマ)TV」などのライブ番組対応アプリを提供する事業者が配信する生配信動画の視聴は可能だったが、今回、「FireTV」のメニュー画面上部のタブに「ライブ」を追加。同タブをクリックすると生配信番組を集めた専用画面が表示され、簡単に視聴したい生番組を選択できるもの。番組表から、また、最近、視聴したチャンネルを表示したりし番組を探しやすくした。また、番組選択画面上には実際に生配信中の番組のストリーミング映像を表示して好みの番組かどうかを視聴前に確認しやすくした。
スタート時点ではアマゾンのプライムビデオチャンネルやtwitchなどのほか、AbemaTV、Hulu、RebBullTVが参加。また、10月までにDAZNが対応する予定。なお、HuluやDAZNなどの有料アプリのライブ番組は別途、視聴契約を行った利用者のみFireTVの「ライブ」に表示され、視聴可能となる。
同社によると昨年7月から、同機能を実装した米アマゾンでは「FireTV」で視聴できる各動画アプリの利用時間や利用者数が平均して2倍以上になるなど実効果があったことから、日本でも同機能の実装で利用促進を図りたい考えのようだ。
「FireTV」は日本では2015年から発売。現状、「FireTVスティック」と「FireTVスティック4K」、昨年に発売した最上位モデル「FireTVキューブ」の3種類を日本では販売中。実売数は明らかにしていないが、「FireTV」シリーズは日本では「プライムデー」や「サイバーマンデー」といった大型セールで3年連続売り上げトップと売れ筋で特に今年は「コロナ禍の影響で自宅で過ごす人が増えたこともあり、(売れ行きが)特に伸びている」(同社)という。