アマゾンジャパンは有料会員「アマゾンプライム会員」向けに展開する専用アプリを介した即配ＥＣサービス「プライムナウ」を３月３１日で終了する。同サービスなどで展開してきたライフコーポレーションの生鮮品などのネット販売はアマゾンの通販サイトやアプリで継続する。
同社では２０１５年１１月から「プライムナウ」を都内の一部エリアからスタート、対象エリアも徐々に拡大させてきた。また、もともとは同社の直販商品をスピード配送する有料会員向けサービスとして開始したが、１７年には直販商品に加え、ココカラファインやマツモトキヨシ、三越伊勢丹の商品を配送するなど外部事業者からの出店も解禁するなど拡大の動きを見せていたが、１９年秋にはサービスを縮小。ライフを除く外部事業者の出店を終了させ、配送エリアもそれまで東京、神奈川、千葉、大阪、兵庫の一部エリアで展開してきたが、都内１０区でのみの展開と縮小。昨年７月末には直販商品の販売をやめ、事実上、ライフの生鮮品の専用ＥＣサービスとなっていた。さらに昨年１０月からはライフの生鮮品の販売を「プライムナウ」経由だけでなく、アマゾンの本サイトおよび通販アプリ「Ａｍａｚｏｎショッピングアプリ」でもスタートし、わざわざ「プライムナウ」のアプリを立ち上げて注文するメリットがユーザーにはなく、「プライムナウ」は終了する公算が高いとみられていた。