越境ECプラットフォームの「eBay」を運営するイーベイ・ジャパンは2月25日、eBayにおいて優秀な成績を収めた日本のセラー(出店者)を選出する「2020 eBay Japan Award」各賞の受賞企業を発表した。最優秀賞となる「セラー・オブ・ザ・イヤー」は、中古ファッションやブランドバッグなどの販売を行うJP〓Companyが2年連続で受賞した。
同アワードは全6部門で構成。最優秀賞はeBayでの販売実績、バイヤー(購入者)からのフィードバックといった総合的評価トップが選ばれている。JP.Companyでは、コロナ禍において、米国でのEC業者からの大口仕入れなどの需要を獲得し、業績を伸ばした。
昨年度からeBayで販売を開始して最も売り上げを伸ばすことができた新人賞に当たる「ニューセラー・オブ・ザ・イヤー」についてはフタキが受賞。福岡で軽貨物運送事業などを行っている同社では中古ブランドバッグ、アクセサリーのECを展開。元々、通販商品の配送を手がけていたが、EC自体の経験はなく、昨年より参入したばかりだった。
また、今回新設した「アントレプレナーアワード」では最も売り上げを伸ばした個人・個人事業主セラーを選出。アニメグッズや本を取り扱うシシドユウキ氏が受賞した。
「カテゴリーグロースアワード」では注目する5つのカテゴリーで高い成長率を記録したセラーをそれぞれ選出。「時計」ではJP.Companyが最優秀賞とダブル受賞。昨年より時計カテゴリーに参戦し、11月にeBayで始まった高級腕時計を対象とした「真贋保証サービス」も後押しとなった。「ブランドバッグ、アクセサリー」はコメ兵が受賞。昨年はeBay月商最高値を記録している。「カメラ」では個人事業主の針原将博氏が受賞。eBayでの販売開始1年半で人気カテゴリーのトップセラーとなった。「トレーディングカード」は、Shangri‐Laが受賞。年間約5万枚のトレカを販売した。「アニメ」ではシシドユウキ氏が新人賞とのダブル受賞を果たしている。
新設賞でイーベイ・ジャパンの社員が選ぶ「ソーシャルインパクト アワード」は、メープルが受賞。就労支援事業者として障碍者の人たちの一般就職支援のためにカメラ販売を行った。
セラーサポート企業を表彰する「公認コンサルタントアワード」はSAATSが受賞。セラーの売り上げ向上やトラブル対応、翻訳などのサポートが評価された。