ＯＭＯ支援などを手がけるアイリッジと同社が出資するフローソリューションズは１２月２３日、日本都市ファンド投資法人とイオンモールが名古屋のショッピングセンター「ｍｏｚｏワンダーシティ」に昨年１１月下旬にオープンしたサステナブル＆ＯＭＯ体験ポップアップストア「ｍｏｚｏサステナブルパーク」の実証実験プロジェクトに参画したと発表した。
今回の実証実験では、ｍｏｚｏワンダーシティと同商業施設が運営するＥＣモール「ｍｏｚｏＰＬＵＳ」内にポップアップストアを出店し、両チャネルを連動したニューノーマル時代の商業施設にふさわしい買い物体験を提供する。
加えて、フローが提供する店頭カメラソリューションと当該施設の公式アプリ「ｍｏｚｏアプリ」に導入されたアイリッジのファン育成プラットフォーム「ＦＡＮＳＨＩＰ」との連携によって顧客の行動データをオフラインとオンラインで統合的に分析する。
具体的には、ポップアップストア内に設置した９個のカメラを通じて取得したオフライン行動データと、「ｍｏｚｏアプリ」のチェックイン機能で取得したアプリの顧客ＩＤを紐づけることで、両チャネルの行動データを統合して分析する。
顧客単位での行動データ分析が可能になることで、リアル店舗と独自のＥＣプラットフォームを有する商業施設ならではの買い物体験の魅力向上の実現を目指す。
例えば、手に取って試したものの、購入を迷って棚に戻した商品がある顧客に対し、「ＦＡＮＳＨＩＰ」を通じて後日、アプリでＥＣ在庫を知らせたり、当該商品のクーポンを提案するなど、店頭とアプリをまたいだ接客が可能になるという。
また、ＯＭＯが加速する招待に向け、施設テナント企業に有効なマーケティングデータをフィードバックするためのシステム構築の実現を目指す。
実証実験は２月２８日まで実施予定で、期間中は１１ブランド前後がポップアップに出店するという。