「香りのサブスク」で注目を集めるハイリンクは7月4日、運営する香りの総合プラットフォーム「coloria(カラリア)」のブランドリニューアルを行った。Z世代を中心とした顧客層へ「理想の香りと出会う場所」という価値を訴求。B2B領域での事業拡大も進める。
香りのサブスクリプションサービス「カラリア 香りの定期便」では、香水やルームフレグランス、バスグッズなど、約1000種類の香りのアイテムを取り扱う。香水は約1カ月で使いきれる4ミリリットルサイズのアトマイザーで提供(=写真)。料金は月額1980円(税・送料込)から。定期便の継続率は約98%とする。
気分に合わせて新しい香りを試せる手軽さなどが受けて、2019年1月のサービス開始から約4年で会員数は50万人を突破。特に、コロナ禍の直近2年間は約30倍と大幅に伸長したという。
顧客層は20~30代女性が中心だが、22年4月時点で男性の会員数は前年同月比約4倍に伸長。また、「ECサービスでは珍しく、関東以外に在住するユーザーが約6割を占める」(同社)とする。
人気の要因のひとつが、AIを駆使した精度の高い商品レコメンドにあるようだ。サイト内の「香水診断」では、同社独自開発のアルゴリズムにより、顧客の回答に応じて推奨アイテムを判定・提案。「新しい香りとの出会いが楽しい」と好評で、累計100万回以上利用されているという。商品レビュー数は25万件以上。従来は取得が難しかった香りの趣味嗜好や顧客の購買行動などのデータを保有している点にも強みがあるとしている。また、6月には「AIフレグランスアドバイザー Kaori」α版を提供。7月までの試験運用を経て改善を図るとしている。
ブランドリニューアルに伴い、「カラリア 香りの定期便」を初めて注文した人全員に最大15%オフのクーポンを付与するほか、抽選で「カラリア 香りの定期便」の6ヵ月無料クーポンなどを付与する。期間は8月4日まで。
なお、オウンドメディア「カラリアマガジン」の月間PV数は170万を突破。読者の3割は男性が占めるという。
B2Bでは、豊富なデータ基盤を活用し、メーカーやブランドの商品開発や販促、ブランド認知獲得などをサポート。オフラインでの展開も視野に、事業拡大を進めている。