環境に配慮した商品・サービスの提供・支援などを行うEarth hacksは7月10日、ヤフーが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」に出店し、同社が環境に配慮した商品を開発・販売する企業ら向けに提供する当該製品の製造過程での二酸化炭素排出量を従来製品のものとの差を比較して削減率を「%」で表示する独自指標「デカボスコア」を記載した環境配慮商品のみを販売する「Earth hacksモール」を開設した。
「デカボスコア79%」の廃材から作った家具「カヌーチェア ミックス」(税込3万200円)や「デカボスコア31%」の和紙で作ったTシャツ「Genderless PERFECT L/S T‐SHIRT」(同1万1150円)などデザイン性など商品の良さに加えて、従来よりも排出する二酸化炭素排出量が少ない商品など約200商品を販売している。年内までに1000商品以上の取り扱いを目指すとしている。
Earth hacksは博報堂と三井物産が共同で21年に立ち上げた事業を事業会社化する形で今年5月16日に両社の折半出資会社として設立。従来の製品と比較した二酸化炭素排出削減率を表示する「デカボスコア」を企業や団体に提供中。すでにトヨタ自動車が製造する自動車の製造工程で発生する端材を使ったIDカードホルダーやペンケースなどのほか、日本航空、UCCホールディングス、味の素、大日本印刷ら70社超の企業の環境に配慮した商品・サービスのデカボスコアを算出、ロゴ表示の提供などを行っている。
7月11日に都内で開催したタレントのトラウデン直美さん(写真右)を同社のCDO(チーフ・デカボ・オフィサー)に任命する記者発表会に登壇した同社の関根澄人社長(写真左)は「2030年には1000社、1万商品以上をデカボスコア化し、スコア算出料やロゴの使用料、イベントやECの売り上げなどで年間30億円の売上高を見込む」と今後の目標を語った。