仏スポーツ・アウトドア用品大手のオキシレングループは7月、ミネルヴァ・ホールディングスに出資、日本市場に本格参入する。
オキシレングループは一昨年からミネルヴァHDの通販サイトでキャンプ用品を販売してきた実績や上海の現地法人を介して中国での商品販売も行えることなどから、資本提携を行い、ミネルヴァ経由での自社商品のネット販売を強化、拡大する狙い。
また、ミネルヴァHDは利幅が高いアウトドアブランドを持つオキシレンと資本提携を結び、3期連続での営業キャッシュフローのマイナスなど悪化する業績を改善させる考えだ。
オキシレングループは7月6日付で、ミネルヴァHDが実施する第三者割当増資をグループの投資窓口会社、ソパージャに引き受けさせ、議決権ベースで同社株式29・99%を約3億900万円で取得、中村社長の持ち株比率を抜き、筆頭株主となる。ミネルヴァHD社長は中島氏が継続するがオキシレン側は取締役を一人派遣する予定。
ミネルヴァHDは調達資金をオキシレングループが展開するスポーツ・アウトドア用品ブランドの商品仕入に1億円、中国通販子会社の上海ナチュラムの強化で1億円の追加投資を行う。そのほか、サーバー増設やセキュリティ強化で2000万円、検討している実店舗の出店費用で1000万円、有利子負債の圧縮と金利コストの軽減で7300万円を使用する。
オキシレングループはフランス最大のスポーツショップ「デカトロン」などを運営し、欧州を中心に世界約17カ国に約700店舗を展開する年商7000億円のスポーツ・アウトドア製造小売大手。