新日本製薬は、米国進出を見据え、中間期(1~3月)にテスト展開を始める。昨年7月に米国に子会社を設立。ECだけでなく、強みを持つテレビ通販市場の開拓も視野に入れる。
前期の海外売上高は、前年比1・4%増の5億8400万円。約56%増の約9億円を計画していたが、ほぼ横ばいと伸び悩んだ。海外展開の中心である東アジア・ASEAN事業戦略は効率を重視して戦略を見直し、投資を米国市場に振り向ける。今期第1四半期の海外売上高は、同38・5%減の8000万円。進出準備に向け投資を抑え、国内市場で育成ブランドの投資を強化した。
米国市場では、主力の「パーフェクトワン」シリーズと「パーフェクトワン フォーカス」を展開する。
米国は、日本に比べ女性人口が約2・7倍と多く、デジタル広告市場が拡大する。一方でテレビ広告市場も規模を維持している。このため、強みを持つインフォマーシャルなど、国内で蓄積し知見を活かせるとみる。
通期業績で海外は、今期も同10・8%減の5億2100万円を計画する。主力の「パーフェクトワン」は、投資配分を3年前の約9割から7割程度に抑える。国内は通販・EC、GMSにおける効率的な投資に努め、安定成長を図る。一方、3年前に1割程度だった「―フォーカス」、ヘルスケアへの投資は今期に3割に増やす。その中で「パーフェクトワン」も国内ドラッグストアや海外における投資を強化する。