イトーヨーカ堂は来年2月上旬にも受注後、最短で40分で生鮮品などを配送するネットスーパーを始める。これまでも自前でネットスーパー事業を展開していたが来年2月で終了する既存サービスに代わって開始する。
11月27日、クイックコマースを手掛けるONIGO(オニゴ)と資本業務提携を締結。オニゴの持つクイックデリバリーサービスのノウハウとイトーヨーカ堂の商品開発力を生かして新しいネットスーパーサービス「オニゴ上のイトーヨーカドーネットスーパー」を行う。
取扱商品は野菜や果物、精肉などの生鮮食品や寿司などの惣菜や日用品など約8000~9000品目。同サービスは同社店舗で商品をピッキングして、ONIGOの配送網で周辺エリアの顧客に配送する。対象店舗はイトーヨーカドーが83店舗、ヨークが10店舗の合計93店舗。首都圏、中京、関西が対象エリアとなる。
配送は自動車とオンデマンドに連携した二輪を併用、天候の変化で急増する需要に対応して受注機会ロスを抑制するという。受注後、通常配送の場合は最短70分で、手数料220円を徴収する即配オプションを選択すると最短40分で顧客まで届ける。
配送料は税込価格購入額6000円以上で300円を、5001~6000円未満で490円を徴収する。購入金額5000未満の場合は少額手数料として490円を徴収する予定。
イトーヨーカ堂は2023年から物流センターに商品を在庫して受注に応じて配送するいわゆるセンター型のネットスーパーサービス「イトーヨーカドーネットスーパー」を運営中だが、来年2月で撤退することを決めていた。自前サービスではなく、ONIGOと組んだ形でネットスーパーサービスを再び展開する。