EC関連事業を行うBEENOS(=ビーノス)は1月6日、同社が展開する海外代理購入サービスの「バイイー」などにおける購買データをもとに、海外からの越境ECの利用意向に関する意識調査の結果を発表した。それによると海外の越境EC顧客は、約半数が月に1回利用していることが分かった。
同調査はバイイーを利用する1345人に対して、昨年11月に実施。購入商品の内容や、購入理由、日本商品の情報収集方法などについて聞いている。
まず、越境ECの利用理由については、「自国の店舗や通販サイトで販売していないから」がトップで81.2%。次いで、「限定品で市場の流通数が少ないから」が41.0%、「廃棄品で市場の流通数が少ないから」が40.6%となった。
購入頻度に関しては、半数近い46.2%が「1カ月に1回以上利用」となり、「1週間に2回以上」という回答も5.7%あった(表参照)。91.3%が1年に2回以上利用していた。
1回当たりの購入金額では、「5000円~1万円未満」が最多で29.6%、次いで「1万円~2万円未満」が18.4%、「1.5万円~2万円未満」が14.0%という順になった。1万円以上購入している割合は60.2%となっている。また、昨年は前年に比べて越境ECの利用頻度が増えたとする割合は51.3%と過半数を超えた。
越境ECで購入経験のある商品ジャンルを聞いたところ、57.3%で過半数の回答を獲得したのが「アニメなどのキャラクターグッズ」。次いで「書籍・マンガなどの冊子」の48.3%、「フィギュア・ぬいぐるみ」の46.3%となった。
日本の新商品の情報を得ることが多い媒体については、トップが「ユーチューブ」で44.4%、次いで「インスタグラム」で42.1%、「X」で41.3%という順になり、SNS経由での情報発信が海外の消費者に響くことが窺えた。
同一店舗から越境ECで2回以上購入したことがある経験については、77.6%が「ある」と回答。リピート購入の理由としては、「公式送品が購入できるから」が44.5%、「新商品の発売」が39.0%、「お気に入り」が31.3%という順になった。
一方でリピート購入をしたことがない理由としては、「購入したい商品が毎回異なるから」が53.2%、「(店に)こだわりがないから」が40.5%、「オークションやフリマサイトでの購入だから」が53.0%となった。
外国での旅行中に気に入って購入した現地の商品やブランドを、帰国後に越境ECで再度購入した経験については、44.0%が「ある」と回答、前年の35.4%から8.6㌽増加した。理由としては、「自国で似たような商品を購入できないから」が60.0%と最も高く、次いで「商品を提供するブランドやショップの世界観のファンになったから」が45.6%、「効能や味、香り、手触りなど商品自体がとても気に入ったから」が39.9%となった。 一方で経験しない理由としては、「現地購入で満足した」が37.0%、「越境ECで購入できるかわからなかった」が23.5%、「検索したが気に入った商品を見つけられなかった」が19.1%という結果だった。