花王はRNA遺伝子解析技術を応用して、最適な商品を選べるサービスを開始する。顔写真からRNA肌タイプを推定し、一人ひとり違う今の肌状態にあったケアを提案する。1月14日に開催した発表会に登壇した長谷部佳宏社長(写真㊧)は「肌や身体を可視化し、美や健康の新たな物差しとしたい。商品が溢れ自分に合わないものを買ってしまう生活者の課題に対応する」と述べた。
花王はRNAを解析する「皮脂RNAモニタリング技術」を応用して、顔写真からRNA遺伝子を判定し肌タイプを判定する「肌遺伝子モード」を開発した。RNAは運動習慣やライフスタイル、外部環境に合わせて変化するという。5000人以上の皮脂RNA解析と1万枚以上の素顔写真の解析データをもとに、AIがRNA肌タイプを診断する。今の肌状態にあった商品をユーザーが選択できるようにし、効果実感の確率を高める。
花王は24年からアイスタイルと連携して「RNA共創コンソーシアム」を発足。キリンホールディングスなどの参画企業と共に、スキンケアやヘルスケア、暮らし全般での応用をめざす。長谷部社長は「皮脂RNAモニタリング技術が社会実装された世界を日本が引っ張っていきたい。自信のある商品を持ち、データを提供してくれる会社は参画してほしい」とした。
実装事例を示すことで参画企業の拡大につなげる。1月14日から、スキンケアブランド「ソフィーナ シンクプラス」で先行美容液「角層シンクロチューナー」を発売する。肌遺伝子モードの解析に基づいて、肌状態を2つに分類。「乾燥によりごわつきやすい」、「乾燥などの外部刺激を受けやすい」といった肌状態に合わせて最適な商品を選択できる。
今後、化粧品事業では皮脂RNAモニタリング技術を活用する。1月からGMSカウンターでの接客や、個別最適による高精度な商品提案に活用。データに基づいた処方を行うなど商品開発にも活かす。
ヘアケア事業では3月2日から1人ひとりに合わせたヘアケアプラン「ジアンサープログラム」を開始する。「肌遺伝子モード」とセルフチェックをもとに頭皮と髪を解析し、16のヘアタイプに分類。一人ひとりに合ったヘアケアプランを提案する。専用アイテムとしてシャンプーやトリートメント、頭皮用ケアエッセンス、毛髪用アウトバストリートメントの4カテゴリー8アイテムをラインアップ。45周期の定期購入で提案し、2~4品の3プランを展開する。